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2017/09/13
 
 

9月11日(月)7限,12日(火)4限,13日(水)4限に植物の組織培養の実習をしました。

対象は自然科学科3年生の生物選択生です。講師は京都教育大学名誉教授の 梁川 正 先生です。

 植物の組織培養とは試験管やフラスコの中で植物組織を培養することを言います。これをおこなうには面倒な滅菌や無菌操作の高価な機器が必要です。しかし、梁川先生の開発された簡易組織培養では、市販の塩素系漂白剤をごくわずか培地に加えることで、そのような機器なしで、しかも市販の袋で培養することができます。また、面倒な培地に加える栄養素も市販の植物肥料を使用することで簡便にすませることができます。

 今回はその方法を教えていただきました。培養するのは、シンビジウムとセイロンベンケイソウです。
1時間目は組織培養の意義(ウィルスに汚染されていない植物をつくることができる、また、ランのように胚乳のない種子をまいて育てるのに有効)と方法を講義していただきました。
2時間目は培地の作成(寒天とスクロースとハイポネックスとキッチンハイターを混ぜてつくります)をしました。それをスライドジッパー付きの保存袋にいれました。
3時間目はシンビジウムのPLBとセイロンベンケイソウの葉の組織を培地に植え付けました。
これから生徒達は受験勉強のかたわらで、自宅に植え付けた植物を置いて毎日観察することになります。卒業式のころには植物体に成長していることでしょう。

 
 
 

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