宮津学舎

 10月27日(水) 建築科3年生匠コース 22名が、上宮津・杉山に東屋を設置しました。
 上宮津自治会の方々からの依頼で、今年3月に卒業した先輩がデザイン提案した3つのデザインの内の1つを昨年度に1棟を製作・設置し、今回は違うデザインの2棟目を製作・設置しました。
 天候も心配されましたが、秋晴れの作業日和となりました。
 今回設置した上宮津・杉山の一帯は、巨樹・巨木の杉が多いこともあり、午前・午後で現地作業をする班と杉山でエコツアーガイドをされている地元の方に案内していただく班とに分かれました。
 巨樹・巨木の杉は現在101本点在し、その中には名前がつけられているものもありました。杉だけでなく、その他の植生や大江山連峰の地形・地質など地理や歴史の解説もしていただきました。普段、山に入ることのない高校生たちは、探究心をくすぶられ、探検気分で険しい山道を歩き、知識・見識の広がる時間となりました。
 現地作業は、午前に柱・梁の軸組や屋根などの主要な構造部材の組立をし、午後は壁板やベンチなどの化粧材の取付作業となりました。中でも壁板は、各場所の最後の1枚は現地で幅を合わせて製作することもあり、幅が短くて隙間ができて何回も作り直しになって苦戦していました。
 完成後は、上宮津自治会の方から感謝状をいただきました。4月から製作し現地作業を終えた生徒たちは、東屋のベンチに座って天橋立や宮津湾の景色を眺めていました。杉山からの景色を臨みながら、地域貢献できたことの喜びと東屋が完成した達成感に浸っていました。

 

 

 

 

 
 東屋の全体写真(左)、東屋内のベンチからの臨む景色(右)

 
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