加悦谷学舎

 3月1日(火)、令和3年度第73回卒業証書授与式に引き続き、京都府立加悦谷高等学校・京都府立宮津天橋高等学校 継承式を挙行しました。


 継承式では、京都府教育委員会 橋本 幸三 教育長の式辞、校長挨拶、来賓紹介ののち、卒業生代表と在校生による校旗継承と生徒メッセージ、そして最後に校歌継承を行いました。
 来賓には、加悦谷高校同窓会会長 江原 勝公 様ならびにPTA会長 石本 晃一 様にお越しいただきました。

 橋本教育長からは、卒業生への祝いの言葉に始まり、加悦谷高等学校が設立された経緯や歴史について触れ、これまで本校に関わってきた教育関係各所への感謝とともに、これまで生徒たちを温かく見守り、支援くださった地域の方々へ感謝の言葉をいただきました。また、宮津天橋高校の開校に伴い、宮津高校と本校との強みを融合させ、多くの関係者の方々の想いを受け、これまで以上に充実した教育活動の実践を期待している、と述べられました。


 校長挨拶では、卒業証書授与式が無事終了したこと、74年におよぶ輝かしい歴史と伝統を宮津天橋高等学校へ継承する運びとなったことを述べました。74年の歴史が紡がれる中で、関わってこられた生徒、同窓生、旧職員、地域の方々をはじめ、関係いただいた方々に対して感謝の想いを伝えました。宮津天橋高校へこれまでの文化が受け継がれていくにあたって、「生徒一人ひとりの可能性を伸ばし、希望進路の実現を図るとともに、社会に貢献できる人材の育成」、「伝統と文化を尊重し、郷土を愛し、地域社会を守り受け継ぐ人材の育成」、「豊かで幸せな人生を送ることができるよう、主体的に学び続ける人材の育成」を目標にし、生徒の力を伸ばす教育をしていくこと、地域創生ならびに高校魅力化活性化に向け、与謝野町との協働による、新しい学校づくりを進めていくことを表明しました。


 校旗継承では、卒業生代表の宮本 宗茄さん(大宮中)が在校生代表の葛西 佐樹さん(2年・大宮中)へ加悦谷高等学校の校旗を手渡し、継承しました。


 生徒メッセージでは、加悦谷高校卒業生を代表して、安田 萌乃佳さん(橋立中)からメッセージが送られました。昭和23年の開校以来、多くの卒業生が希望進路を実現させていったこと、部活動でも数々の功績を残したことなど歴史に思いを馳せました。また、宮津天橋高校とともに歩みを進めていくことに関して、当初、後輩の制服が異なることで自分たちが最後の生徒となることに対しての寂しさを体感するとともに、学舎間での交流で切磋琢磨できる環境に喜びを感じることもできたことを述べました。学校の名前がなくなり、地域でこの制服が見られなくなってしまうことや校歌を聞く機会がなくなることへの寂しさを感じるとともに、最後の卒業生であることに誇りを感じているとの想いを伝え、校名が変わっても母校として宮津天橋高等学校を応援し続けるとの言葉で結びました。

 宮津天橋高校在校生を代表して、松本 七星さん(2年・江陽中)が加悦谷高校の歴史と文化を継承することへの想いを述べました。幼い頃から、加悦谷高校が地域に貢献する学校として存在していたこと、一人ひとりの可能性を伸ばし、文武両道を実践していて、憧れの存在であったことを伝えました。その歴史を紡ぎ、宮津天橋高等学校として両学舎の特色を生かし、新たな文化を創造していくことを宣言するとともに、加悦谷高等学校の伝統、宮津天橋高等学校の始まりの両方を知る、1期生ならびに2期生が織りなす糸となって精一杯、地域、世界、未来への懸け橋となって新しい歴史を担うという決意を述べました。


 これまで卒業生をはじめ、同窓生、地域の方々に多くの支援をしていただきました。誠にありがとうございました。そして、これからは、宮津天橋高等学校加悦谷学舎として、引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 
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