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  • 「よむよむ」の朝の読み聞かせ

    今日は 今年度最後の日です。

    1年生
    「いたいのいたいのとんでゆけ」
    作)新井 悦子      鈴木出版

    ある山のふもとに、さよはばあさまと二人で住んでおった。
    ある日、ばあさまがけがをしてしまった。痛がるばあさまに、さよがおまじないをとなえると…。
    心温まる創作民話です。

     

    だれでも 痛い思いをした時には この言葉を唱えたり 唱えられたりした記憶はあると思います。
    「痛いのは どこへ行くと思う?」と 聞いてみると「鬼のところ!」とか「悪い人!!」という声がしてきました。
    でも、鬼や悪いことした人でも 何にもしてないのに痛くなるのは ちょっとかわいそうかもしれませんね。
    見えない相手のことを想像して 思いやる気持ちは大切です。

    2年生
    「こんにちワニ」
    作)中川 ひろたか      PHP研究所


    ことばの語尾をほんの少し変えたり、つけ足すだけでこんなに楽しくなるんです。
    「ことば」の不思議さ・自由さ・おもしろさを、ユーモアたっぷりに伝えます。
    「こんにち……」あいさつしているのかな? 「ワニ」ワニのあいさつだったのか!
    「いないいない……」次は“ばあ!”だ、と思ったら……「ばあちゃん!」 

     

    単純だけど こういう言葉遊びって わかるから・・・みんな好きですね。
    声をそろえて にこにこ笑顔で言ってくれました。

    「ピーターのいす」
    作)エズラ・ジャック・キーツ     偕成社


     

    かわいいぼうやのピーターが、妹スージーの存在と、両親の変化に戸惑いながら、自分の成長を受け入れてくお話です。
    きょうだいが生まれた誰もが体験する 切ない感情の揺れ動きを、愛らしい絵本に描き上げています。
    壁いっぱいに大きく花が描かれた壁紙や、葉の模様のカーテン、あかちゃんにかけられたレースなど、コラージュの手法でつくられた絵は、色あざやかで心ときめくものばかり。

    「ことりのメルおっこちる」
    作)コーリー・R・ティバー      化学同人

    わたし、とんでみる! ことりのメルのはじめてのお空のたびは……あれれ、おっこちてる!? 
    メルはぶじにとぶことができるのでしょうか?

      

    初めて飛んでみようと試みた小鳥のメルが、こともあろうに、ぐんぐん落っこちる!?
    そりゃあ、みんな大慌て。「あーっ落ちてく!!」と ひやひやしてます。
    そして、水中に。ここからがすごいんです。
    メルがカワセミだったこともあり、魚をくわえて、どんどん!?
    本の向きを変えてのページのめくり方が愉快愉快。
    絵本ならではの疾走感です。そして、ドラマティック。
    ちゃんとオチも備え、めでたしの着地もお見事でした。

    2年生は 最後にきちんと
    「1年間 ありがとうございました」と 大きく声をそろえて言ってくれました。
    こちらのほうこそ ありがとう です。

    3年生
    「ぼくってステキ?」
    作)ファン・インチャン     光村教育図書

    授業中、隣の席の女子が「すてき」と、つぶやいた。
    え、それって、ぼくのこと⁉︎ 言われてみれば、ぼくってけっこうステキかも? 
    でも、ステキって、どういういうことだろう……?

      

    「すてき」の一言で気持ちを大きく揺さぶられる男の子。
    とまどいながらも、ステキの意味を必死に考え、前向きに捉え、いつの間にかステキな自分のことを好きにもなって。
    まだ思春期が来る前の、子どもらしい心の中の葛藤をユーモラスに愛らしく描き出しています。

    4年生
    「すてきな三にんぐみ」
    作)トミー・アンゲラー       偕成社

    宝集めに夢中だった三人組の大盗賊が、ひょんなことから全国の孤児を集め、お城をプレゼント。

     

    アメリカで発売され、日本でも1969年初版以来ずっと読まれ続けているこの絵本は、トミー・アンゲラーの代表傑作のひとつ。なので この絵本を知っている子はたくさんいるでしょうけど 何度聞いても素敵なお話の「すてきな三人ぐみ」ですね。

    5年生
    紙芝居「じろうまるのはなし」
    作)まつむら まさこ       教育画劇

    猟師たろうまると忠犬「じろうまる」の悲しいお話。
    猟に出たたろうまるが崖から落ちてしまい、家に帰ってこない間、じろうまるは赤ちゃんの子守りをするが…。

     

    勘違いからおきた 悲しいお話です。 低音で ゆっくりと 語りかける読み手の世界に引きずられて みんな固唾をのんで聞き入っていました。

    6年生
    「さくらのふね」
    作)きくち ちき       小峰書店


     

    春きたよ、春きたよ。
    川面に浮かぶ桜の花びらに嬉しくなったテントウムシは「さくらのふね」に乗って
    山の生き物たちに春を知らせに出かけます。
    友達のハチやチョウ、カタクリやニリンソウの花たち、シカやカモなど、みんなで春を喜び合います。

    ゆっくりと進んでいく桜のふね。
    虫たちの目の前に広がる麓の風景は、息をのむ美しさです。
    雄大な春の山の旅を、生きものたちと一緒に味わってくださいね。

    「おかあさんはね」
    作)エイミー・クラウス・ローゼンタール     マイクロマガジン社

      

    これは、祈りの絵本です。

    「かなしいとき だいじょうぶだよ っていってくれるお友だちが そばにいますように」
    「やだなー よりも ひゃっほーって おもいっきり たのしめますように」
    はじめからさいごまで、ぎゅーっといっぱいに込められた、おかあさんの祈り。

    すこやかに育ってほしい。
    しあわせでいてほしい。

    でも、すこやかって、どういうこと?しあわせって、なんだろう?
    親がいつでも胸にいだく気持ち、それを、そっとすくいあげて言葉にしてくれたような、そんな一冊です。


          




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