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■□ 京都府情報教育メールマガジン      「みらい」   
□■        京都府教育委員会総務企画課企画情報室   
■□             平成19年3月1日   第28号
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□ 目 次

 ◆「特集 情報モラル等の指導の普及フォーラムin京都」について

◆「教員のICT活用指導力のチェックリスト」の公表
    =文部科学省「教員のICT活用指導力の基準の
      具体化・明確化に関する検討会」での検討を受けて=

 ★京都府情報教育メールマガジン「みらい」終了のお知らせ
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◆「特集 情報モラル等の指導を普及するフォーラムin京都」

 2月15日(木)に財団法人コンピュータ教育開発センターと京都府教育委
員会の共催により、情報モラルの指導・実践に関する第一人者を招き、府
内の教員や指導主事等を対象に「情報モラル等の指導を普及するフォーラ
ムin京都」を福知山市内で開催しました。本フォーラムは今年度、全国9
都府県で開催され、京都府は昨年度に引き続き2回目の開催です。
 今回は、3部構成で行われたフォーラムの内容を紹介します。

 第1部では、「学校教育における情報モラルの位置づけとその指導のあ
り方」と題して、京都教育大学 沖花彰教授から、社会の急速な情報化の
流れの中で子どもたちが育っている現状を多くの実証データをもとに分か
りやすく示されました。そして、「子どもも教師も保護者も同じ情報社会
の一員として共に学び、適応能力を育んでいくことが大切である」という
重要な視点を示された上で、具体的な指導内容について説明されました。

 第2部では、「児童生徒の主体的な活動や保護者・地域との連携による
情報モラルの指導」と題して、鹿児島県志布志市教育委員会の辻慎一郎参
事兼指導主事から学校及び教育委員会での実践をもとに「情報モラルの学
習に使えるサイト」を活用した体験的な学習の進め方やPTAでのワーク
ショップ等の指導案が紹介されました。また、先進的な取組として群馬県
の小野上小学校の情報モラル指導の取組など数多くの資料や実践事例が紹
介されました。 

 第3部では、「効果的な情報モラル指導のポイント」と題して、茨城県
つくば市立茎崎小学校の坂本白百合教諭から、これまでの道徳教育を基盤
として、情報モラルの指導のねらいを「自分の身を守る、相手を思いやる、
公共心・公徳心を育む」の3つの柱に整理していることが説明されました。
そして次に、学校全体での情報モラル指導の取組や日常生活との関連を生
かした授業の工夫などが報告されました。

 情報モラルの指導は、今や「子どもたちの日常生活に関わる身近で重大
な課題」であり、教師・学校だけでなく、保護者・地域が積極的に取り組
んでいく必要があります。本フォーラムでは、3名の講師からの基本とな
る考え方や取組の実例を紹介していただくとともに、「情報モラルの指
導」と言うと難しく考えがちになるが、まず日々の教育活動や生活の中で
できることから始めて、それを少しずつ広げていくことが大切であるとい
う視点が示され、多くのヒントを得られた有意義な時間となりました。

 なお、各講師の講演は、プレゼンテーションと同期した動画コンテンツ
にして、「京育ナビ」の「府教委主催・共催事業」に掲載しておりますの
で、是非一度御覧ください。
 (「府教委主催・共催事業」へは、登録ユーザでのログインが必要で
す。)

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◆「教員のICT活用指導力のチェックリスト」の公表
   =文部科学省「教員のICT活用指導力の基準の
     具体化・明確化に関する検討会」での検討を受けて=

 文部科学省から2月18日付けで「教員のICT活用指導力のチェックリ
スト」が公表されました。このリストは、平成18年10月に清水康敬 独立
行政法人メディア教育開発センター理事長を座長に設置した「教員のIC
T活用指導力の基準の具体化・明確化に関する検討会」で作成されたもの
です。
 このチェックリストは、児童生徒の学習内容や学習形態に応じて、小学
校版と中学校・高等学校版の2種類があります。その内容は、下記の5つ
の大項目とそれに対する18のチェック項目で構成されています。

 ・教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力(4項目)
 ・授業中にICTを活用して指導する能力(4項目)
 ・児童生徒のICT活用を指導する能力(4項目)
 ・情報モラルなどを指導する能力(4項目)
 ・校務にICTを活用する能力(2項目)
  *括弧内はチェック項目の数

 また、チェックリスト(PDFファイル)では、4段階の回答欄が用意さ
れており、印刷するとそのまま利用できるようになっています。

 なお、このチェックリストの各項目は、例年3月に実施されている「学
校における教育の情報化の実態等に関する調査」の「教員のICT活用指
導力について調査」項目として利用されます。

 このチェックリストや報道発表、検討会の報告については、それぞれ下
記のWEBページを御確認ください。

 報道発表 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/02/07021604.htm
 チェックリスト
  小学校版 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou
                   /039/check/07021605/001.pdf
  中学校・高等学校版 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/
             chousa/shotou/039/check/07021606/001.pdf
 検討会HP http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/
                    039/check/07021606/001.pdf

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★ 京都府情報教育メールマガジン「みらい」終了のお知らせ
 
 平成16年11月の創刊準備号からスタートした当メルマガ「みらい」も今
回で28号となりました。この間「先進IT活用教育シンポジウムin京都」
「情報モラル等の指導を普及するフォーラムin京都」などのイベントの開
催、情報モラル指導資料集・保護者向けリーフレットの発行、「京育ナ
ビ」の開設等、京都府内の教育の情報化に係る事業、取組を進めてきまし
た。「みらい」では、それらと連携し、その時々の取組等の紹介や教育の
情報化や情報教育に関するお知らせをしてきました。

 今回、「京育ナビ」の正式運用に伴い、各種の情報発信を「京育ナビ」
に統合・整理していくこととさせていただき、メルマガ「みらい」の発行
を終了いたします。
 長らくのご愛読ありがとうございました。

 なお、登録情報については、本号発行後、速やかに消去いたします。

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◆ 「編集後記」
 1月は「行く」、2月は「逃げる」というように、平成19年が瞬く間に
2ヶ月過ぎました。、3月は「去る」、年度末に向け、やり残しの無きよ
う、業務の点検をしています。

 今号をもって「みらい」を終了することとなりました。前任者から引き
継ぎほぼ1年、毎号、記事をどうするか考えるより、編集後記に何を書く
か迷っていたことを思い出しております。

 読み返してみると、何とも季節ネタばかり…
 歳を重ねたせいなのか、建物内の仕事が多く季節の変化が恋しいのか分
かりませんが…

 「コンピュータをはじめとするICTを道具として使う」当たり前で簡
単なように思えるのですが、実際はどうでしょうか?使い始めると便利な
道具なだけに、自分では使いこなしているつもりが、いつの間にか道具に
振り回されていないか、インターネットの世界に触れないことに不安を感
じていないかなど、時折、ICTから離れてみて確かめることも必要では
と思うこのごろです。

 自然の営みや人との直接的なコミュニケーションを楽しみ、その上でI
CTを活用するメリットを理解する。教育にICTを取り入れる、取り込
む際も、ICTに振り回されていないか、ICTを使うポイントは等を確
認しながら進めることが大切だと考えます。

 これからも、そのような視点・観点を大切に、京都府の教育の情報化、
情報教育の推進が図れるよう取組等を進めたいと考えております。
 今後とも御支援、御協力をお願いいたします。
                            (編集室)
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□ メルマガ「みらい」のバックナンバーは、今後整理でき次第「京育ナ
 ビ」に掲載します。

  ☆京都府教育情報ポータルサイト「京育ナビ」☆
   【 http://kjpts.kyoto-be.ne.jp/ 】
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