峰山高校コミュニティプロジェクト 「震災の記憶をつなぐ」講演会 |
|
|
『防災学習が夢をつなぐ 〜阪神淡路大震災からのスタート〜 』 |
|
|
講師: 河田のどかさん(NPO法人さくらネット/兵庫県西宮市) |
|
2017年12月14日(木) 13:30〜17:00 /本校大会議室 |
|
丹後震災から90周年となる2017年3月に、峰高生の案内で震災の記憶を辿る街歩きを実施し、峰山小学校児童と市民の方に参加してもらいました。今年度は峰山高校コミュニティプロジェクト「震災の記憶をつなぐ」として、12月より2年目の取組がスタートしました。今回の講演会はプロジェクトの最初の企画で、23年前の阪神淡路大震災について知り防災学習の大切さを学ぶために開催しました。
講師に来ていただいた河田さんは7歳の時に震災を体験され、現在はNPO法人さくらネットで防災教育の担当として活躍されています。阪神淡路大震災では、地震に備えていれば4000人の命が助かったとも言われています。防災学習を通じて防災の知識と経験を育むことで、未来のたくさんの命を守ることができるという事を、ご自身の体験をもとにお話をして頂き、震災や防災について多くの事を学ぶことができました。講演の後、プロジェクトに参加する生徒に残ってもらい、最初に峰山の街に残る丹後震災の記憶を紹介し、その後で河田さんを囲んで交流会をしました。
|
|
 |
|
 |
|
 |
阪神淡路大震災は参加した生徒たちが生まれる前の1995年1月17日午前5時46分に発生しました。 |
|
河田さんは7歳の時に地震を体験。自らの体験を中心に、防災に関わる仕事をされている現在までのお話をされました。 |
|
|
|
 |
|
 |
震災の記憶を伝えることを含めた防災教育が、未来の多くの命を救う事に繋がることを話して頂きました。 |
|
「震災の記憶をつなぐ」プロジェクトに参加する生徒と河田さんで交流をしました。 |
|
|
|
|
|
|
 |
|
参加者の感想 |
今回の講演を聞いて、私はたった15秒で身の回りがガラッと変わってしまう地震の恐ろしさを再認識しました。そして被害の大きさやもしこの場で地震が起きたら私には何ができるのかを考えることができました。亡くなった方や傷を負われた方を数字で表すことがよくあるけど、その一人一人がいろんな人と関わってそれぞれの人生を歩んでいたと考えると、その数字が私が考えていたものよりもとても重く感じられました。そして関わった事はないけれど生きていて欲しかったと感じました。また、私は「体験した人にしかできない話はあるけど、体験してないからこそ知識を得て語り継ぐことはできる」という言葉がすごく衝撃的でした。確かに体験していないからたくさんの人の体験をより受け止めることができると思いました。地震に対して正しい知識を得ることで、地震は起きても被害は減らすことはできると思うので、防災を広める良い機会にしたいと思います。普通の生活ができている日常の幸せを感じて、「かわいそう」だけで済ましてしまうのではなく、もう一歩深く考えてみたいと思いました。(2年・女子)
|
今回、この防災学習に参加させていただいて一番印象に残ったのは、災害は経験した人だけが語り継ぐのではなく、経験していないからこそ言えることを経験した人とはまた違った視点から語り継ぐことも必要だという事です。私は以前学校にいた時に起こった震度4くらいの地震なら経験したことがありますが、もっと強い地震は中学校の時に行った本所防災館で体験しただけで、本当に起こったものではありません。だから「怖い」「不安だ」などの感情は分かっても、自分の家が崩壊したり家族や友達を無くした人の気持ちは分かりません。経験した人の気持ちを勝手に想像して決めつけてしまいがちに私はなっていました。でもそれは違って、今自分は何ができるかを考えることの方が大切だと気付かされました。また、経験した人から直接話を聞いて、クリアな状態の中にたくさん取り込んで、もし災害が起こったとしても一人でも多くの人の命を救えるような防災について考えるべきだと思いました。そして過去の災害を通してこれからの防災について考えていく必要があると思いました。(2年・女子)
|
私は今日の話を聞いて反省しました。東北へ行った時もふくしま子どもキャンプのボランティアに参加した時も、被災者の方の気持ちに寄り添おうとしすぎていました。そして勝手に「かわいそうに」という言葉で彼らに同情したつもりになっていました。でも今日の話を聞いてそれが良い選択ではなかったのではないかと気づかされました。東北へ行って帰ってきた時、丹後のために防災や減災の取組がしたいと強く思ったことを思い出しました。それを今、形にできそうな現状がうれしくてなりません。震災を経験していない世代だからこそ語れることがあるのではないか?という視点が得られて良かったなと思います。これからの街歩きの取組が自分にとっても良い経験になればと思うし、小学生や市民の方に少しでも記憶に残るものにしたいと思います。自分だからこそできることは何か?自分が伝えたいことは何か?もう一度深く考えてプロジェクトを成功させたいと思います。(2年・女子)
|
お話を聞いて被災した人の中でもそれぞれ被害の大きさの違いで、自分が被災の事とか話していいのだろうかという心の中での葛藤があったりすることや、それでもやはり実際に被災した方の話を聞くことで、より詳しくより震災による被害がどのようなものだったかが伝わってきた。またこのことを次の世代までどんどん語り継いでいくことが大切だと話され、本当に風化させてはいけないものだし、このことから学べることもたくさんあるので、これからの取組でしっかりと語り継ぎができるようにしたいなと思った。話を聞いたときはまだ何も知らなくて、でも話を聞いてこれからの活動に対するやる気や、自分たちが伝えるという責任も感じたし去年よりもより良いものになるように頑張りたい。(2年・男子)
|
私はまだ実際に大きな災害を体験したことがありません。ただ災害ボランティアに興味があり、一度台風の被害にあわれた地区にボランティアに行ったことがあります。今回の講演はその時の私の心境と重なる部分もあって、とても印象に残る機会となりました。河田さんのように思い切った行動はできないかもしれないけど、今回学んだことを少しずつでも誰かに伝えることができればなあと思います。自分の一歩で何かが変わる。そんな大げさなことは言わないけど、何かに繋がれば良いなと思います。(2年・女子)
|
今日、河田さんの講演を聞かせていただいて、少ししか知らなかった阪神淡路大震災について深く知ることができました。災害によって失われた6000人以上の人々の命は、もっと地震対策をしていたら救うことができたと思うと、本当に悔しくて悲しいことだと思いました。また、もしもという時に備えて何かしら対策をしていくことの大切さを、もっと知らせていくべきだと思いました。今回聞いたことを後世にも語り継ぎ、震災の怖さを忘れず、自分の身を自分で守れるように、防災、減災の知識を増やしていくことが、これから自分たちにできることだと思います。(1年・女子)
|