科学の教室D アカデミックミネ特別授業
   〜東日本大震災から5年〜
 2016年3月11日(金) 13:00〜15:30 224教室

 東北地方太平洋沖地震の発生からちょうど5年目のこの日、本校では今年度最後の授業が午前中に行われました。放課となった午後の時間に、東日本大震災をテーマにした特別授業を行いました。
 4年前の2012年3月12日に、東日本大震災をテーマにした特別授業を初めて開催しました。震災発生から最初の一年間に被災地を訪れた校内外の6名の方から、被災地で見てきた事や体験された事等を話して頂きました。それ以降、毎年学年末のこの頃に特別授業を開催し、大学の先生、被災地支援活動に取り組む市内の方、被災地に行った本校の生徒や教職員の話を聞いて、被災地に思いを馳せながら震災や被災地支援について学んできました。
 5回目となる今回の特別授業では、本校の生徒が関わった2つの被災地支援活動と、京丹後市での若者を中心とした地域活性化の取り組みのお話を聞きました。何かボランティアがしたい、地域に貢献したい、丹後のため、被災地のために自分に何ができるのか・・・、と考えている生徒にとって、たくさんのヒントや一歩を踏み出す勇気がもらえた授業になりました。
 

                   プログラム

               「ふくしま・こどもキャンプ in 京丹後宇川」
                      講師: 畑中 景子さん・深田 和幸さん(現地実行委員/京丹後市在住)

               「ふくしま・こどもキャンプにボランティアとして参加して」
                      お話: 尾江 那月さん・井上 桃花さん・堀江 瑞希さん(2年生)

               「若者の力で地域を活性化 〜袖志の棚田の再生〜」
                      講師: 堀江 亮平さん(京丹後市職員)

               ティータイム〜お茶を飲みながら〜
                          ・霧箱を使って放射線を見る実験(山川先生/本校理科教諭)
                          ・福島県〜岩手県の5万分の1地形図

               「震災と復興、本の力、図書館の役割」
                      講師: 木村 信元さん(本校図書館司書)

               「陸前高田市図書館ゆめプロジェクトについて」
                      お話: 角江 孝一君(生徒会長)

                トークタイム〜講師さんを囲んで語り合う〜

 
 
 
 
 畑中さんにはふくしまこどもキャンプについての想いを語って頂きました。ボランティアで関わっている自分たち大人や高校生も、大切な事をたくさん学ばせてもらっていると話されました。  深田さんからは、ふくしま子どもキャンプのこれまでの経緯や、昨年夏のキャンプの様子を、写真を見せて頂きながら話して頂きました。キャンプには丹後の豊かな自然が活かされていました。
     
 
 ふくしまこどもキャンプにボランティアとして参加した3名の生徒の話を聞きました。ふくしまの子どもたちと楽しく過ごした事や、震災後の福島の状況の話を聞いたことなど話してくれました。  堀江さんが始めた棚田再生の取組は、大学生など多くの人が参加し地域を活性化しています。「想いを形にする」、「小さく産む」など、ボランティアや地域活動で大切な事を教えて頂きました。
     
 
 ティータイムの時間には、山川先生(理科)に霧箱の実験をしてもらいました。霧箱を使うと放射性鉱物から放射される、見えない放射線が飛んだ軌跡を目で見ることができます。  図書館司書の木村さんから、東日本大震災の被災地でどんな本が読まれたか、移動図書館が果たした役割り、陸前高田市の図書館の被災と新図書館の役割について話して頂きました。
     
 
 陸前高田市に図書館を建設するための「陸前高田図書館ゆめプロジェクト」に本校が参加して4年目。これまでの成果と今年度の取組について生徒会長の角江君が報告してくれました。  畑中さん、深田さん、堀江さんを囲んで話をするトークタイム。今日のお話を聞いての感想や自分の想いなどを交流しました。AETのジョシュアさんも英語でトークに参加してくれました。