科学の教室C 『福井県立恐竜博物館で体験! 〜地球科学、生命進化、恐竜の世界〜』 | ||
2016年11月3日(木) / 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市) | ||
11月3日(木)、1年生11名と2年生6名を乗せたマイクロバスは朝7時に学校を出発し、大宮ICから高速道路を走り10時過ぎには福井県勝山市の恐竜博物館に到着しました。 入館するとすぐに研修室に入り、研究員の方による「恐竜講義」を聴きました。地層や化石、化石による古環境復元、勝山市北谷の化石露頭で発見された恐竜化石について詳しく説明をしていただきました。 講義の後、11時に出発する専用バスに乗りいよいよ北谷の化石発掘現場へ。ここでは平成元年から20年以上にわたり発掘が続けられ、フクイサウルスなど5種類の恐竜化石を含めて多数の化石が発掘されてきました。これまでは立ち入り禁止の場所でしたが、2014年夏から「野外恐竜博物館」として見学や化石発掘体験ができるようになりました。現地に到着すると展示場にて地層や化石について見学し、その後で急な坂道を下って化石露頭の前の広場に到着。目の前の大きな崖には恐竜化石を産出する1億2000万年前の手取層群北谷層の地層がきれいに見えました。その後、化石発掘体験広場にて約30分間の発掘体験。化石露頭の岩石が敷き詰められたテントの下で、ハンマーとタガネを使って化石を探しました。さすがに恐竜の化石は誰も発見できませんでしたが、1億2000万年前に恐竜たちと共にこの場所に生きていた、様々な植物や貝の化石を見つけることができました。 専用バスに乗って博物館に13時に帰着し15時30分の出発まで館内の自由見学。「地球の科学」のコーナーには、様々な岩石や鉱物、地層やプレートテクトニクスについての展示がありました。「生命の歴史」のコーナーでは、地球最古のアカスタ片麻岩(39.6億年前)、ストロマトライト、縞状鉄鉱層などの太古の岩石から始まり、先カンブリア時代から新生代の人類出現までの生命進化の歴史を辿ることができました。そして「恐竜の世界」のコーナーでは、北谷で発見された化石を含め全部で40体ほどの恐竜の化石が展示してありました。恐竜博物館は、豊富な化石や岩石等の標本を見て楽しみながら、40億年の地球と生命の歴史を体で感じながら学べる素晴らしい博物館でした。最後に博物館の入り口前で集合写真を撮って帰路につき、予定通りの18:30過ぎに本校に帰着しました。 |
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研究員による「恐竜授業」。地層と化石、化石による環境復元、北谷で発見された恐竜化石の説明をして頂きました。 | 専用バスで恐竜化石の発掘現場である北谷へ。まずは展示場で地層や化石の見学。恐竜の足跡化石が見事でした。 | |
目の前には1億2000万年前の手取層群の地層。この露頭でフクイサウルスなど数々の恐竜化石が発見されました | 化石発掘体験広場では化石露頭で採取された岩石が山積みになっていて、指導員に教えてもらいながら発掘体験をしました。 | |
博物館は4階建でまずはエスカレーターで地下一階のダイノストリートヘ。全てのフロアを見渡せる開放的な施設です。 | 「恐竜の世界」には約40体の恐竜が展示されています。見上げたり見下ろしたり様々な角度から恐竜を観察できます。 | |
北谷で発見されたフクイティタンの化石標本。研究者はこれらの限られた化石を元に恐竜の姿を復元します。 | 北谷で発見されたフクイサウルスの復元された骨格。右に写っているのが発掘された化石標本です。 | |
「生命の歴史」のスタート地点。先カンブリア時代最末期のエディアカラ動物群と、古生代初期のバージェス動物群の化石です。 | 「生命の歴史」の終盤。新生代第四紀の哺乳類化石です。このあとに人類化石の展示があります。 | |
「地球の科学」にある鉱物標本のコーナー。宝石類を含めて鉱物は結晶の形や色など実に多様で美しい。 | 「科学の教室」が始まって今年で9年目ですが、恐竜博物館には2010年、2013年に続き今回が3回目の訪問でした。 | |
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