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生徒会が取り組んだ『図書館ゆめプロジェクト』の5年間 |
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本校の生徒会は、津波で被害を受けた岩手県陸前高田市に新しい図書館を建設するための『陸前高田市図書館ゆめプロジェクト』に参加し昨年度で5年目となりました。そして2017年7月20日、陸前高田市に新しい図書館が完成しました。生徒会執行部では『ゆめプロジェクト』に取り組んだ5年間の成果をまとめたポスターを作成し、峰高祭文化の部の期間中に展示をしました。ここでは、陸前高田市の被災と復興、完成した図書館、本校生徒会の5年間の取り組みを紹介します。
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1.陸前高田市の被災と復興の歩み
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岩手県陸前高田市は、2011年3月11日の津波により壊滅的な被害を受けました。江戸時代に植林が始まり親しまれてきた「高田の松原」の7万本の松は、「奇跡の一本松」を残して全て流されました。市街地にあった市立図書館も津波で大きな被害を受けました。
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[2012年12月] 震災から間もなく2年。3階まで津波が来た岩手県立高田高校の校舎も解体が始まりました。 |
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[2013年12月] 津波で被害を受けた建物はほとんど全て撤去され、何もない更地が広がっています。 |
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[2013年12月] 市街地にあった市立図書館は津波で全壊。2012年12月に内陸部の竹駒町にオープンした仮設図書館です。 |
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[2014年8月] 山を削った土砂を運ぶ巨大なベルトコンベア。土地のかさ上げ工事が急ピッチで進みます。 |
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2.市立図書館の再建が完了しオープン(2017年7月20日)
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10mの高さのかさ上げ工事が完了した新しい中心市街地に、2017年4月27日、町の賑わいの中心となる複合商業施設アバッセたかたが完成。施設に併設された陸前高田市立図書館は2017年7月20日に開館しました。2017年8月11日に新しい図書館を見学してきたので紹介します。
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アバッセたかたは買物などで訪れる人々で賑わっています。左の黒っぽい建物が併設された新しい市立図書館です。 |
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商業施設から市立図書館への入口。買い物に来た人々が気軽に図書館に行くことができます。 |
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天井が高く開放的な図書館。約65000冊の蔵書を備え、読書テラスや館内のソファーでゆったりと読書が楽しめます。 |
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震災に関係する書籍のコーナー。東日本大震災関連の書籍を中心にたいへん充実しています。 |
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子ども向けの本のコーナー。円形の書架、円形の窓など楽しい空間です。テーブルと椅子も子ども用の小さなものです。 |
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外の風に当たりながら本が読める読書テラス。道を挟んで隣には広い公園があり、周辺ではいくつもの建物が建設中でした。 |
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3.峰山高校生徒会の『図書館ゆめプロジェクト』の取り組み 〜本でつながる僕らの心〜
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陸前高田市はバリューブックス社と協力して、2012年6月より『陸前高田市図書館ゆめプロジェクト』を開始しました。古本を同社に送ると、その買い取り相当額が図書館の再建費用として、陸前高田市に寄付されるというプロジェクトです。本校の生徒会執行部は、震災から2年経った2013年1月に「ゆめプロジェクト」に参加することを決め、生徒や保護者に呼びかけて3,579冊の古本を集めて送りました。それ以来、毎年2月に開催される峰高展に合わせて古本を回収し送ってきました。
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峰高展の会場である第一体育館入口付近に『ゆめプロジェクト』のコーナーが設けられ古本が持ち込まれます。[2015年2月] |
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集まった古本を発送するために箱詰め作業をする生徒会執行部の生徒達。[2016年3月] |
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2017年2月の峰高展での『ゆめプロジェクト』のコーナー。今回で5回目の取り組みになりました。 |
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2017年9月の峰高祭文化の部では、生徒会執行部により『ゆめプロジェクト』の取り組みのポスターが展示されました。 |
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4.生徒会執行部が作成し展示した『ゆめプロジェクト』のポスター(2017年9月)
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峰山高校生徒会は、5年間で計11,684冊の古本を送り、合計154,771円を新図書館の建設のために陸前高田市に寄付することができました。この取り組みが継続できたのも古本を持ってきていただいた多くの皆さまのおかげです。ご協力ありがとうございました。
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