学校生活School Life
第23回峰高展の様子をお伝えします。
今回は音楽発表の様子です。
2月25日(木)放課後、音楽選択者による発表を行いました。
今年度は感染症対策の観点から、1・2年生は合奏、3年生は映像による発表でした。
緊張している様子もみられましたが、真剣な表情で演奏していました。
楽器を演奏することは、微妙な力加減や楽器独自の姿勢など気をつけなければならないことも多く、慣れるまでは難しいと感じてしまいます。授業を通して、良い音色でなめらかに演奏できるようどの講座も練習してきました。
また、複数の人数で音を合わせるということも容易なことではありません。周りの音も聞きながら自分の音も重ねて、テンポ感をそろえていくことも大切にしました。
今年度は、多くの方々に生徒の演奏を聴いていただくことはできませんでしたが、写真の様子から音色を想像していただけたらと思います。
1年1組 箏とギター 「上を向いて歩こう」「ハナミズキ」
1年2・3組 ギター 「組曲『惑星』より木星」「小さな恋のうた」
1年4・5組 「大きな古時計」「空も飛べるはず」
2年生 バイオリン 「愛の挨拶」「エーデルワイス」
3年生 アンサンブル 映像による発表の様子
3月1日(月)卒業式を挙行いたしました。
春めいた日差しの中189名が堂々と入場、会場では保護者の皆様・教職員が卒業生を迎え、開式しました。
校歌斉唱は感染症拡大防止の観点から歌わず、3年間親しんだ校歌を心の中で歌いました。
担任による呼名の後、しんと静まりかえった会場に元気の良い凜とした返事が続いていきます。長島雅彦校長からクラスの代表者に卒業証書が授与されました。
式辞では3年間の成果、とりわけこの1年間、コロナ禍に翻弄されながらも、しなやかな感性を持って数々の困難に立ち向かってくれた三年生をたたえるとともに、偉大な卒業生である谷垣雄三医師のお話から、人と繋がれる、世界と繋がる人になってほしいと願いを述べられました。
在校生代表として出向井稔弘くん(峰山中学校出身)が送辞の中で卒業生への感謝の気持ちを述べ、答辞では卒業生代表の 濱野太希くん(大宮中学校出身)が学校生活を振り返り、卒業生の思いを述べました。
式終了後は、それぞれのホームルーム教室に入り、最後のホームルームを行いました。
第23回峰高展(校内展示)の様子をお伝えします。Vol.2は美術Ⅰ(1年生選択美術)の作品です。
今年度は新型コロナウイルスの影響により、外出や遠出がままならない状況が続きました。そんな中、特別な風景ではなく、「自分の身近にある風景を描く」という課題に挑戦しました。登下校中の毎日目にする風景、家の近所の幼い頃から見慣れた風景、丹後の自分だけのお気に入りの風景。
何気ない、普段から目にしているなじみのある風景をいかに「絵」として表現するか。何でもない風景をどんな風に描きたいか。なにを描きたいか。ただ単なる写真の再現にならないように、ワークシートで深めてから制作に取りかかりました。
初めての油絵に四苦八苦しながらも、自分なりのタッチと色で表現することができました。
第23回峰高展(校内展示)の様子をお伝えします。
今回は書道Ⅲ(3年生選択書道)の作品です。今年はみんなたいへん思いのこもった作品ができました。
3年間の自己表現の集大成として、「自作の詩の創作」と「切り文字」を制作しました。卒業を前にした2学期に書いたものです。将来の夢や部活動での思い、丹後を離れることについて、そして普段は口に出して言えない家族への思いを伝えるために、文章や作品の構成、効果的に見える文字の見せ方などさまざまな工夫をしました。体育館で大勢の方に見ていただくことができなくて残念ですが、この画面を通して彼らの思いを感じ取ってください。
1月20日に最後の書道の授業がありました。その時に寄せ書きをしようということになり、みんなで書いたものです。中央に書く文字を「感謝」にしようと言い出したのも彼らの発案でした。
2月5日(金)に阪神タイガースの糸井嘉男選手によるリモート講演会を実施しました。
この取組は京都府のスポーツ振興を推進することを目的とした「京のスポーツ夢バンク」事業の一環で実現しました。京都府北部、丹後地域が生んだスーパースターとの対談に、開始前から生徒たちはわくわくとどきどきでいっぱいです。
司会は京都府スポーツ振興課の田邉様で、長島校長の挨拶によりスタートしました。(長島校長は社会科の教諭として高校時代の糸井選手の授業を担当されていました!)
対談は一問一答形式で進んでいきます。
・スポーツで伸び悩んだときの対処法を教えてください
・毎日欠かさず行っていることはありますか
・高校時代に一番キツイと感じたトレーニングは何ですか
など、生徒が順番に質問していき、糸井選手が回答していきます。
「バケモノと思う選手は?」という質問には「そんなん、めちゃめちゃおるよ、(ソフトバンク)柳田選手とか、1回みてほしいぐらい、バケモンですよ。全てが規格外ですね」との回答。
尊敬する人は誰ですか、という質問に「(宮津高校時代の野球部監督だった)市田(匡史)先生かな。気持ちの面とか体力とか、ほんまに土台を作ってもらったのが高校時代」と、現在の峰山高校野球部部長の市田教諭の名前をあげて、高校時代を懐かしんでおられました。
糸井選手と高校時代を振り返る市田教諭(写真右)
最後には「皆さんこれから将来、いろんな道に進まれると思いますし、可能性は無限大にあると思います。自分の立てた目標に向かって、いい未来を広げていってほしいなと思います」と温かいメッセージを頂きました。
京都府スポーツ振興課の皆様、快くご協力いただいた糸井選手、阪神タイガースの広報部の皆様、本当にありがとうございました!
※写真・動画は全て阪神タイガースの提供によるものです。
※オーディオ・動画コンテンツは、一部の機種ではご覧頂けません。パソコン環境にてご覧ください。
11月13日に設置されたスタインウェイのピアノを使ってコンサートを開催しました!
「ふらっと参加できて」、「ふらっと聴きに来れて」、「ふらっと楽しめる」
気軽にピアノの音色を楽しんでもらいたいという思いから、このコンサートを企画しました。
出演者を募ったところ、9名の応募がありショパンやドビュッシーといったクラシックな曲や、アニメ・ドラマの曲など様々なジャンルの音楽を演奏をしてくれました。(9名のうち2名は連弾)
真剣な表情で心のこもった演奏で聴いている人を温かい気持ちにさせてくれました。
日々の学習や部活動に追われピアノに向き合う時間が少なくなってきた人も、ピアノを演奏することの楽しさや音楽の楽しさを忘れないでほしいと思います。
第2回目も楽しみです。
※オーディオ・動画コンテンツは、一部の機種ではご覧頂けません。パソコン環境にてご覧ください。
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本校卒業生の中邑真輔(なかむら しんすけ)さんを知っていますか?
中邑さんはアメリカのプロレス団体WWEに所属し、世界一有名な日本人のひとりとして世界中に知られているスーパースターです。
今回2年後に迫った峰山高等学校創立100周年を前に、中邑さんが峰高生と語り合います!ZOOMでフロリダとみねスタをつなぎ、オンラインで開催します。日時は12月24日(木)10:00~11:00です。
この挑戦を峰高生は受けるのか・・・
その答えは・・・ イヤァオ!
1980年2月24日生まれ。京都府峰山町(現・京丹後市)出身。身長188cm・体重104kg。
中学時代はバスケットボール、高校からレスリングを始める。青山学院大学を卒業後、2002年3月に新日本プロレスに入団。同年8月にデビュー。2003年12月、史上最年少記録となる23歳9カ月でIWGPヘビー級王座を獲得。2016年1月、新日本プロレスを退団。同年4月1日に「NXTテイクオーバー:ダラス」で世界最大のプロレス団体WWEにリングデビュー。同年8月20日の「NXTテイクオーバー:ブルックリンIII」でサモア・ジョーを破り早くも日本人初のNXT王者となった。その後王座を失うが、同年12月2日にエディオンアリーナ大阪で行われたNXT初の日本公演「NXT Live Japan」にてジョーに勝利し王座を取り返した。 そして2017年4月にWWE年間最大の祭典「レッスルマニア33」直後にフロリダ州オーランドで行われた「スマックダウン」に突如として登場しメインロースター入りをする。2018年1月28日に行われた「ロイヤルランブル」でのロイヤルランブル戦で日本人として初となる優勝を果たし、同年4月に行われた「レッスルマニア34」では日本時代から因縁が続くAJスタイルズの持つWWE王座に挑戦。敗れはしたが、8万人近い観衆の前でメイン戦の一つを戦った。2018年7月15日の「エクストリーム・ルールズ」でUS王座を奪い、2019年1月にも同王座に返り咲く。さらに2019年7月14日の「エクストリーム・ルールズ」でフィン・ベイラーに勝利し、インターコンチネンタル王座を獲得。その後201日に渡り王座を守った。2020年7月19日の「エクストリーム・ルールズ」ではセザーロとのタッグでWWEタッグ王座を戴冠した。
「King of Strong Styles」「The Artist Known As Shinsuke Nakamura」「Rock Star」とアメリカでも様々な異名がつき、2019年には日本人名Google英語検索ランキング世界4位、日経ビジネス「世界を動かす日本人50」にも選出され、日本や世界でその人気の高さを証明している。
今年度は古典芸能分野で、桂福丸の「Fun to落語」を楽しみました!
新型コロナウイルス感染拡大予防に努めつつ、京都府丹後文化会館にて、午前と午後の2回公演で鑑賞しました。
演目は「解説と英語落語」『動物園』桂福丸さん・「落語」『道具屋』桂治門さん・「紙切り」林家正楽さん・「落語」『時うどん』桂福丸さんの順番に行われました。
左側が桂福丸さんです。右側が桂治門さんです。
落語についての解説では、落語は400年くらい前から始まったことや、顔の向きを使って何役もこなすことをクイズや実演をしてもらいながら知っていき、福丸さんの巧みな話術によって落語の知識を楽しく学びました。
解説の後には"英語で落語"、『動物園』という演目がありました。英語だと、話の内容がわかるのだろうかと思いましたが、全く問題がなかったです。わかりやすい表現や動作が面白く、また間の取り方を使って笑いどころが自然と伝わってきました。
大きな歓声のあった「紙切り」では、まず「野を駆ける馬と少年・相合傘・線香花火をする少女」などを切ってもらいました。正楽さんは体を動かしながら、口を動かしながら、すばやく形を切っていきます。スクリーンに映された作品のクオリティーの高さには、思わず「おお~」「すごっ」と声を漏らしていました。
また、生徒がお題を注文する機会があり、前半では「龍・日本列島」、後半では「法隆寺・落語家さん・カエル」などを切っていただきました。特に、「日本列島」のお題では、いったん匙を投げるような仕草の後に切り始め、期待を遥かに超えるストーリーのある作品が映されると、「ドっ」と会場が湧きました。
体験コーナーでは、「うどんをすする・質の悪いよっぱらい・カップルの甘~い会話」などを生徒が実演しました。初めての体験で、緊張した様子でしたが、その慣れていな仕草やお手本のセリフをアレンジしたりして会場を笑わせていました。
生徒からは「とても面白くてストレスの発散になった・紙切りが面白かった」などの感想が多かったです。また、落語を初めて見る生徒が多く、「今回本物の落語を生で鑑賞できてよかった」という感想もありました。体験コーナーや紙切りなどを含め、普段鑑賞することがない落語の楽しさ・素晴らしさを感じられた良い1日となりました。
峰山高校では「古典芸能」「演劇」「音楽」の3分野を順番に鑑賞しています。次年度は演劇分野ですので、峰高祭・文化の部の前に本物を観て、良いところを盗んでもらいたいと思います。そして、今回鑑賞した落語の話し方の「リズム・テンポ・間」も参考にしてほしいと思います。
私たちのふるさと丹後の素晴らしい景色を背景に
憧れのスタインウェイの音色をみなさんにも届けます。
京都こども文化会館のホールで多くの人々を魅了してきたピアノ「スタインウェイ(D-274型)」を令和2年11月13日から峰山高校が引き継ぐことになりました!!
ピアノは本校に今年オープンした「みね☆すた(視聴覚教室)」に設置されました。
スタインウェイは
"いつの時代も世界のピアニストの憧れ "
"フルコンサートピアノの最高峰 "
"ピアニストが思いのままの音を実現できる唯一のピアノ "
と称されるピアノの名器です。
授業はもちろん、様々なイベントにどんどん活用していきますよ!! 峰高で一緒に素晴らしいメロディー・夢・未来を奏でよう!!
みんなのスタインウェイ!! みんなの峰高!!
10月19日に朝日大学准教授亀谷みゆき先生をお招きし、京都府教育庁指導部山口指導部長、高校教育課・学校教育課、総合教育センター、丹後教育局、京丹後市教育委員会からも指導主事の先生方に御参加いただき、次世代型小・中・高連携外国語教育推進事業に係る英語科の公開授業を行わせていただきました。京都府南部の高校や近隣の小中高等学校からも多数の先生方に御参加いただき、授業当日は英語で授業を行うことはもちろん、教科書の題材を使って生徒の思考を促すためにどのような工夫が行われていたか、自分の思いや考えを伝え合う言語活動を効果的に授業に組み込むためにどのような工夫があったかという視点で、2名の本校英語科の教員による公開授業とその後のグループワークでの研究協議を行いました。研究協議では小中高それぞれの教員の立場から意見を交換することができ、学びを一層深めると共に新学習指導要領を見据えた授業展開について意識するたいへん良いきっかけとなりました。
アドバイザーの朝日大学亀谷先生からは、教科書で指導する際には内容と言語材料の2点を押さえておかなければならないこと、このレッスンを通して生徒たちにどのような力をつけたいかを考えたバックワードデザインによる授業展開の重要性など、示唆に富んだ御助言をいただきました。
お越しくださった全ての方々に感謝すると共に、1歩ずつ着実に英語教育の推進に向けて英語科全員で進んでいきたいと思います!
毎日暑いですね。学校祭、おつかれさまでした。水分補給や適切な休憩など体調管理に万全を尽くしてくださいね。
新型コロナウイルス感染症の拡大で私たちの社会は今も大きな影響を受けています。そしてこれからも様々な形で影響を受けるかもしれないと感じている人も多いのではないでしょうか。学校では休業になったり様々な行事や大会などが中止になったりするなど、とても大きな影響を受けている状況の中、自分では気付きにくいとされる「隠れストレス」に気を付けてほしいと思います。
(スクールカウンセラー 大谷仙学)
6月19日。
いさなご探究Ⅱ(2年生対象)の授業では、前の週の授業に引き続き、
地域から4名のゲストスピーカーに参加していただきました。
ゲストスピーカー
丹後暮らし探求舎 編集者 坂田真慶さん
有限会社ビジュアル・アンドエコー・ジャパン 映像ディレクター 藤原徹也さん
五箇地区地域おこし協力隊 関奈央弥さん
U設計室 代表 大垣優太さん
京丹後出身の方、また移住をしてきた方それぞれの視点から、
京丹後で活動する意義、またそれぞれの「探究」に関する価値観に触れて
自分たちが生活する京丹後の可能性に気がついたり、
探究への向き合い方、さらにはこれからどう生きたいかについて考えた生徒も
いたようでした。
生徒の感想
・「(丹後を)面白がれる人を増やす」というのは素敵なアイディアだと思った。
・ずっと丹後にいる私たちにとっては難しい丹後の良さを知る姿勢を見習いたいと思います。(略)移住についてもっと知りたいなと思いました」
・映像を通して、地域と関わり合って発信することに魅力を感じました。
・意外と興味を持つ入り口は身近にあることが分かったので、色んなことに興味を持つようにしたい。
・いさなご探究で自分にとっても相手にとってもよい探究になればいいなと思います。
・今までの環境を小さなことから変えることでいろんな人と会えたり、それが環境を変え行動につながるのだと感じた。
・人と接することはとても大切で、人により人生が変わると思いました。
・小さな一歩が大切だと分かったので自分もふみ出してみようと思います。
・(仕事のやりがいを聞き)自分も一つ一つの物事に責任感を持って行動・言動をしたいと思いました。
想像力など自分が持っている力をのばせるような仕事を調べたい。
・建築は確かに家を建てる仕事だけどそれと同時にお客様がどのようにしたいかを考える奥が深いものなんだと感じました。
新しい発見や刺激を受ける貴重な時間となりました。
ご参加していただいた地域のみなさま、ありがとうございました。
6月11日(木)7時間目のLHR、2年生は修学旅行学年集会を実施しました。コロナ感染拡大防止のため学年全体が集えず、タブレットを使用したライブ配信で集会を行いました。今回は、修学旅行委員長と各委員長の挨拶、各委員会のメンバー紹介を行いました。試行錯誤のなかでの取組でしたが、何とか各クラスに配信できました。
修学旅行委員長の小松祐華さんの挨拶では、「コロナの対応で大変ですが、こういう状況だからこそ社会性を高めることができます。一人ひとりが成長でき、皆が楽しめる修学旅行にしましょう!」という堂々たる挨拶が為されました。各委員長からの挨拶もあり、各委員会の活動がいよいよ始まります。
「コロナ禍」という状況下、先行きが不透明ですが、前を向きながらできる準備を積み重ねていきたいと考えています。
修学旅行副委員長の林澄玲さんの司会・・・オッケーサインが出ました!
修学旅行委員長 小松祐華さん(2-4)
修学旅行副委員長 林澄玲さん (2-3)
修学旅行副委員長 松梨裕平くん(2-4)
生活委員長 吉岡希さん (2-5)
沖縄学習委員長 枝和生くん (2-2)
しおり・広報委員長 田代玄樹くん(2-2)
レクリエーション委員長 阿部翔くん (2-1)
以上の各委員長からの挨拶を行いました。
スマートスクール推進校である本校はICT機器が充実しているため、タブレット(iPad)や教室の電子黒板機能付プロジェクターなどでライブ配信ができました。生徒たちもICT機器をより身近に感じはじめているようです。
保護者の皆様へ
◇臨時休業中の生徒のストレスとその対応について◇
新型コロナウイルス感染症の拡大により影響を受けているすべての方々に謹んでお見舞い申し上げます。
感染症拡大防止のため臨時休業が継続されてきましたが、その中でお子様の日常の様子について不安や懸念を覚えてられる御家庭があるかもしれません。ここでは、お子様が抱えていると思われるストレスとその対応についてご案内いたします。御参考になさってください。
大きな観点として、「子どもは大人が考える以上に過敏で不安になりやすいこと」「まずは大人が安心感を与えること」「友人、親戚などとの社会的なつながりを維持すること」が大切であると言われています。具体的には次の3点が挙げられます。
(1)感染症への不安と恐怖・強い刺激を持つ情報への対応
既に感染症の防止と対策について正しい情報が入手できるようになったにも関わらず、ネット上では不確実な情報やデマ、罹患者・医療従事者・物流を担う方などへの誹謗中傷、やむを得ず遠方から来た人への攻撃などがあると言われ、こういった内容に関する報道も多く見られます。また、今後も不確実な情報やデマ、報道が流れることが予想されます。こういった情報に対して適切な対応できる子もいれば、過度な緊張感を抱える子もいます。特に子どもはテレビやネットなどから過度で過激な情報の影響を受けやすく、同じような情報(刺激)を繰り返し受けることで、情緒がさらに不安定になることが分かっています。
☆ヒント:不安になっている子どもには繰り返し安心感を与えるような言葉かけを。
年齢が低いほど、情報は親が口頭で伝えるだけで十分です。
大人も含めて、他の事柄に適度に気持ちを切り替えて過ごしましょう。
(2)長期の自粛による行動の変化
現在は感染症拡大が頭打ちを見せていますが、それでも様々な影響を受けている私たちは大人・子どもを問わず、落ち着いた行動をとることがまだまだ難しいと言えます。
不安やストレスを感じた時、それらは主に「いつもと違う気持になる」「体に現れる」「行動に現れる」の3パターンで現れます。
また「怒りの感情がわき攻撃的になる」「気持ちが不安定になりやすい」「甘えが強まる、幼い言動が見られる」「具合が悪くなってしまったり、眠れなくなったり、衛生面に過度に神経質になりすぎたりする」といった行動は、不安や恐怖から自分を守ろうとする反応であり、決して異常な行動ではありません。お子様にそのような状況が見られましたら、まずは大人自身が落ち着いた言動を取るように心掛け、その後に安心感を与えるような言葉かけや、御家庭が今まで培ってこられた「支えあい」「励ましあい」を行いましょう。
☆ヒント:落ち着いて、丁寧に予防に取り組みましょう。
過度に神経質になっている場合は安心感を保障し、
甘えや不安の訴えにはその都度安心を与えてください。
(3)経済的影響と、生活の変化によるストレス
休業の措置により、家庭にとっては経済的な不安、子どもにとっては生活空間の閉塞感によるストレスが大きいでしょう。大人も不安やイライラが募ってしまいますが、それが家庭内で増幅しあわないように気を付けましょう。適度な距離を取ることも必要です。限られた選択肢の中で、少しでも互いのストレスを発散できるように工夫する必要があります。
☆ヒント ・家庭の中での過ごし方を話し合い、生活のリズムが崩れないように気を
付けます。
・栄養のある食事、適度な運動、発散できるような楽しい活動を家族で見
つけていきましょう。
・親子でともに過ごせるときには、できるだけリラックスしたり協力して
物事をする時間を共有しましょう。
・子どももたくさん我慢しています。大人の愚痴を聞かせたり、イライラ
して叱りすぎないよう、日常のちょっとしたことを褒めて、優しい言葉
かけをしてあげてください。
・密閉・密集・密接の三密に十分気を付けながら、家庭外との交流を図っ
てください。
その他、別途配布の「こんな時だから伝えたい『レジリエンスの話』」も参考になさってください。
保護者の皆様にとっては、十分に子ども達に目が向けられない個々の事情があると思います。ストレスをため込まないようにするためにも、お子様のことに関して御心配なことはどうぞ学校にご相談ください。また、地域の保健センター(役場)にも、保健師や相談員がおります。お気軽にご相談ください。
峰山高校 0772-62-1012
(このたよりは、北海道臨床心理士会教育領域委員会が作成された文章をもとに作成しました。)