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教育について一緒に考えてみませんか? ~マイプロ「京の高校生まなびフェス」に出場しました!~

 

「マイプロジェクト」というものをご存じでしょうか?

これは、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探究学習のプログラムのことで、運営しているのは認定NPO法人カタリバさん。

そしてこのプロジェクトを一定期間行ってきた全国の高校生たちが一堂に会し、発表をする、日本最大級の「学びの祭典」として"マイプロジェクトアワード"というものがあります。


通常ですと、"マイプロジェクトアワード(全国大会)"の前に、全国大会出場チームを選抜するためのサミット(予選)が地域ごとに開催されます。「関西サミット」「関東サミット」のような形です。


ですが、今回初めて特別バージョンとして京都限定の大会「京の高校生まなびフェス」というものが昨年12月13日(土)に開催されました。

この大会の目的の一つには、京都全体でマイプロの活動を盛り上げようということ。

また、今まで京都の南北での交流がほとんどなかったため、京都府内の高校生同士の繋がりを作りたいということ、そして新型コロナウイルスの拡大により、同じ会場に大勢が集まることができなくなってしまった現状の中でも、どうにか発表の機会を与えてあげたい、という大人たちの想いがオンラインでのイベントとして実現することとなりました。


そこでさっそく、いさなご探究の授業の際に「こんな大会があるよ」と声かけしてみたところ、「スウェーデンの教育」について調べているグループの生徒たちから手が挙がりました!!


この大会は、その場で大学の教授や教育について関心のある大人たちが発表に対してフィードバックもしてくださるので、プロジェクトのアウトプットの場としてもそれをさらにステップアップさせるにも絶好の機会です。


出場チームは全部で12チーム。

北端の久美浜高校から、南は鳥羽高校まで画面上ではありますが、高校生たちが顔を合わせました。初めは慣れない機械操作や外部の方たち、他校の高校生たちを前にして緊張気味のメンバーでしたが、自分たちが今まで学んできたことについて真剣に耳を傾けてくれる人たちに安心し、堂々と発表していました。7分間の発表を終え、次の5分間はサポーターの方との対話の時間です。サポーターは千代その子さん。

千代さんは兵庫県・滋賀県を中心にコミュニティダンス・ファシリテーターとして活動しており、"習うダンス"ではなく、ダンスを通してからだの発見を広げることで、幅広く楽しんでもらえるようなオープンクラスを運営しているとても面白い方です。

客観的な視点からあらゆる質問が成される対話を通して、教育チームのメンバーたちは新たな気づきをたくさん得たようでした。

そして何よりも彼らを喜ばせたのは、発表を聞いてくれた高校生たちが感想やアドバイスといった熱いメッセージを送ってくれたこと。

やはり同年代の同志たちからの言葉が、これからの学びの励みになりますよね。


このわずか半日間で、生徒たちは驚くべき成長を見せてくれました。

大会を終えて、生徒たちに感想を聞いてみると

「他の学校の高校生のみんなが、自分たちには考えもつかなかったような探究テーマを設定しているのを見て、その着眼点に驚いた」

「サポーターの皆さんからのフィードバックを受けて、自分たちにはアクション(行動)が足りていないことが分かった。2月の最終報告会(峰高にて実施)に向けて、何か一つでも自分たちで行動して集めたデータを研究に盛り込みたい」

「ひとまず、峰高生と先生たちに向けてアンケート調査を行ってみようと思う。教育について一人でも多くの人が関心を持ち、一緒に考えられるような雰囲気になったらいいな」


大会に出場してくれた「教育チーム」のみなさん、お疲れ様でした!!

これからの探究活動が、さらに面白く展開していくことを楽しみにしています。

引き続き、頑張りましょう!

 
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