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第3回看護・医療の教室(府立医大連携事業)

 

 10月29日(火)に、京都府立医科大学連携指定校(府内7校)の事業として、『京都府北部地域での高齢者医療問題について』を演題に、北部医療センター総合診療科医長の石野秀岳 先生より講義いただきました。また、本校卒業生で診療放射線技師として勤務されている 本城友輝 さんからは後輩へのメッセージとしてお話しいただきました。
 石野先生からは、北部地域の高齢者数に対して医療や介護で支える人が不足していることや、在宅死を希望しながら病院死が多くなっている現状の中で、伊根町の取組を紹介していただき、在宅死の割合が増えてきていることをお話しいただきました。そして、田舎ならではの「共助」の大切さを学びました。
 また、本城さんからは、診療放射線技師の仕事内容や都会の病院にはないスキルアップの魅力についてお話しいただきました。そして、情報収集と行動力、やるべきことをやることの大切さを後輩に伝えていただきました。
 お二方とも北部地域の出身であり、故郷の原風景と家族・地域に支えられた生い立ちを大切にし、医療に携わりながら地元を支えることにやりがいを見出されておられ、生徒にも共感をもって受け止められていました。
 以下、生徒の感想です。

 現在、京丹後市では高齢者の医療問題を抱え、「自分たちには無関係」という訳にはいかず、地元を支える若者として、しっかりと考えないといけない問題だと思いました。30年後には人口は半減といわれており、今よりもっと高齢者の介護が難しいものになってくると思います。そんな時、自分たちがどうするべきなのかを考えさせられる講話でした。自分は看護師希望なので、子供や大人だけでなく、高齢者の方との接し方も大切だと思います。今のうちから、将来を見据え、役立てるようにしていきます。(1年男子)

 京丹後は少子高齢化がすごく進み、"高齢者を支える若者がいない"という中で、若者が抱えていかなければならない負担に対し、高齢者の方も心の負担が大きくなっていることを知り、こんな現状は悲しいなと思いました。それが原因で、"高齢者の望む町≠若者の望む町"ということに少し納得もしました。私にとって勉強は"しなければならないこと"で、看護師は"なりたい、やりたいこと"で、それをつなげてもっと今のことに真剣に向きあいたいと思った。(2年女子)

 北部地域ではやはり高齢化が進んでいて、支えることの課題が多いのだと改めて感じた。田舎は近所や地域の人との結びつきが強く、お互いを支え合うことができるところがいいところです。その強みを生かして生活していくことが高齢者問題を解決する1つの方法だと考えました。そして、お互いが支え合えないところを医療従事者や若者が手助けしていくべきだと思います。地域全員が一体となって住みやすい町づくりをしていくことが大切だと感じました。将来、自分もその一人として携われるように努力したいです。(3年女子)

 
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