本校は、京都府の南端、木津川のほとりに位置しています。
近年、隣接地域には学研都市が誕生し、住宅の開発も進み、
国際障害者年の昭和56年の創立当初とは周辺環境は大きく
変化しました。
この間一貫して
1「学び合い 育ち合う 楽しい学校」
2「地域に開かれた総合養護学校」
をめざし、本年度は30年目を迎えることになります。
平成15年度以降、児童生徒数が増加の一途をたどり、教室等の
確保が毎年の課題ともなっている一方で、校区全体への支援を行う
という使命も与えられている中、関係教育諸機関と一層連携をしな
ければ、校区内障害児の学習権を完全には保障できない状況が生ま
れてきています。
そうした中、特別支援教育4年目を迎える今年度は、児童生徒の健康
で安全な学校生活を第一に考えつつ、
1 個別の指導計画に基づく授業の実施と改善を進めること
→ 公開研究会を開催して、関係者の評価をいただく
2
校区内発達障害児等への支援を関係諸機関や他分野の専
門家の方々と共に手を取り合って進めること
→ 山城南部の支援システムの拡充
→
「特別支援教育理念」の普及
3
これらのために、教職員一同が専門性と指導力量を一層
高めること
→ 日々の指導実践を各学部・全校研究会を通して検証
4
卒業後の地域での生活を展望し、体験的職業教育の充実、
進路開拓の推進、障害実態に基づく進路指導
→ 新規事業所の拡大と実習方法の工夫
→ 福祉等の事業所と連携した福祉就労の実現
を進めることが必要と考えます。
ノーマリゼーション社会を展望する今日、学校生活の中では将来の
自立に向けた力を身につけるとともに、支援ネットワーク環境を御
家庭と福祉・保健・医療・労働の関係 機関とともに築いていく必要
があると考えています。
今後とも御協力と御支援の程よろしくお願いいたします。
京都府立南山城養護学校 校長 小出 信晴