「運動発達」では、運動機能に弱さや支援の必要のある児童生徒のQOL(生活の質)の向上を目指し、医療機関と連携し、担任と協働して指導を進めています。
授業では、いろいろな支援機器や道具を利用して「楽しく身体を動かそう!」を目標に、子どもたちの能力を最大限に生かせるよう、姿勢や動きを改善し、体力アップを目指す取組を中心に行っています。(下の写真は一例です)

教室移動時などにウォーカーを使用しています。毎日の積み重ねで、バランス感覚や脚力が向上し、安定した姿勢で長い距離を歩けるようになりました。休み時間に自由に散策したり、ウォーキングレースにも、ウォーカー歩行で参加したりしています。 (小学部)

リフトで姿勢を維持するだけで自分の行きたい所に自由に移動ができます。体育や音楽の授業でもリフトを使い立位姿勢で友だちと一緒にダンスやサーキット、楽器演奏などにも積極的に取り組んでいます。 (中学部)
朝のリラクゼーション学習に担任と取り組んだ後、上体を大きく使う練習として週2回ドラムを叩きます。肩や手首がやわらかく使えるとスムーズに演奏ができ、思わずガッツポーズが出ます。余暇につながる活動としても取り組んでいます。 (高等部)
一人一人の身体の特性に合った指導支援をすることで、子どもたちが『自分でできた』と実感し、楽しい、もっとやりたいと夢中になって取り組む姿や、その中で身体の動かし方を学び、活発に動く事で筋力がつくなど身体機能面の維持・向上が見られます。