7月23,24日 3年生にとっての最後の大会が行われました。
23日(木)の予選リーグは2勝してリーグ1位で通過。
24日(金)の決勝トーナメントは準決勝で城陽中学校に敗れ、結果は第3位でした。
結果だけを見れば、目指していた優勝へとたどり着くことはできず悔いの残る大会となりました。
しかし、大会期間中の2日間であらゆる場面において、技術はもちろんのこと人間力やチーム力など様々な部分の成長が見えたことが、何よりも嬉しく心が動かされる瞬間ばかりでした。
まずは23日の予選リーグでの出来事。
予選リーグは2試合あり、どちらの試合も全員出場することができました。
そのような機会を生徒たちが自らの手で作ったことも良かったですが、誰が出場しても常に目の前のプレーに一生懸命になっている姿に最後の大会にかける3年生の思いを感じました。
そして誰が得点を決めても、それを自分のことのように全力で喜び、声をかけ続ける姿を見たとき、これまで3年生全員で部活動に取り組んできたということが表されているように感じました。
次に24日の準決勝での出来事。
1Qは7―11、2Q終了して11-31で負けていました。状況はとても厳しかったです。
後半追い上げなければならず、ベンチの空気も少し重くなりかけていました。
しかし、今回はいつもと違いました。キャプテンからの「まだ半分残ってる。いけるで!!まだいけるで」という声がかかり、今までなら苦しい状況に陥ったとき、普段なら意気消沈して下を向いて試合に入っていくところ、今日はチームを鼓舞する声が出てきました。
もちろん最後の大会で悔いなく終わりたくないからいつもと違う気持ちになっているのは感じましたが、ある一つの思いを持ってそれを言葉として表したことを全体に広められたことが嬉しかったです。
給食放送の時間の壮行会で男子バスケットボール部はスラムダンクの曲を流しました。
理由はスラムダンクに出てくる安西先生の台詞。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
この言葉を大切にしてきたし、この大会でも大切にしていきたいという思いでした。
そしてその思いが言葉として、態度として、行動として試合中に表れていました。
この一年間では様々な力を付けることができたと思いますが、新チーム初めての大会の城久秋季大会と最後の城久夏季大会、この2つの大会の勝ち負けから、部活動から学べる貴重な経験ができたのではないかと思います。
城久秋季大会では優勝するまでの道のりも含めて、優勝した後にキャプテンがノートに書いたある言葉が心に留まりました。
それは「今まで負け続けてきて悔しい思いばかりをしてきたけど、練習を続けてきて優勝することができて良かった」というものでした。
今の3年生の1つ上の先輩は2人しかおらず、自分たちが試合に出場することが多かったです。
そんな3年生たちは公式戦でも練習試合でも負けてばかりで勝ちというものが遠くにありました。
どんなに練習をしても結果が出ず、悔しい思いをし続けてきた学年だったと思います。
それでも練習を重ね、自分たちのチームになりしんどい練習も乗り越えて迎えた秋季大会。
優勝できたことで、今までの努力が1つの形として報われたようでした。
そして、最後の夏季大会ではもちろん優勝を狙って大会に臨みましたが、勝負の世界は甘くないということを再認識させられました。
慢心していたとは思いませんが、優勝しようと臨んだ大会でもあり、勝てるだろうという思いも少しはあったと思います。
しかし、結果は負け。
勝負の厳しさ、勝負に絶対の2文字はないということを感じました。
この2つの大会の勝ち負けから得たことをまずは受験に向けての勉強に、そしてこれから先の未来に活かしていってほしいです。


改めて写真を見ると、勝つ喜びも負ける悔しさもどちらも経験できた2枚目の写真の方がたくましく見えました。
それは体の成長だけではなく表情や姿勢から感じ取れたものだと思います。
最後にこの社会情勢の中、子どもたちの頑張りを出せる機会、場所を作って下さったこと本当に感謝しています。
そして応援していただいた保護者の皆様はじめ多くの方々に感謝しています。
ありがとうございました。