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ユキヤナギ引き抜き試験の結果について


昨年6月に奈良県五條市原町阿太橋下流吉野川の右岸護岸工事後において、奈良県の準絶滅危惧種ユキヤナギの植生回復を目的に削岩抗植樹工法において、岩盤に穴を明け木製ポット(特許取得済)に育苗した自生種ユキヤナギの苗を移植しました。現在の活着率は97%

極めて高い状況です。一年を経過した618()移植したユキヤナギが坑内でどのように生育しているのかを検証するため引き抜き試験を行ないました。

当日はあいにく雨が降りましたが、成長の著しい2本を設定し試験しました。

       

青々と茂り順調に成長していることを感じさせてくれます。          根が張り良く中々抜き取るのに時間を要しました。


         
2本目坑内の根張り様子。岩盤に根が入り込んでいる様子           1本目坑内の根張りの様子。岩盤に根が食い込んでいるのが解ります。
が見てとれます。                                    スコ-プでの撮影を試みましたが上手く撮ることが出来ず苦労しました。
  

 

2本目坑内の根張り様子。岩盤に根が入り込んでいる様子が見てとれます。              



2本の抜き取り結果は、想定していたように岩盤の割れ目に根が入り込んでいる事を確認することが出来ました。しかし、坑内全体でこの状況を確認出来ませんでしたが、毎年継続して引抜き試験を実施したいと考えています。

 

準絶滅危惧種保存の取り組み


 奈良県の準絶滅危惧種(ユキヤナギ)の挿し木を行ないました。この目的は平成26年と27年に吉野川の護岸工事後に自生していたユキヤナギの植生回復を期するために、本校の岩盤緑化工法で緑化促進試験を行なっている。緑化には自生種が必要なため、岩盤から雪柳を採取しているが、希少種のため現況を留めることが望ましいと考えている。そこで挿し木によりユキヤナギノの増殖を図る取組みを行なった。

 
                 

519()1回の挿し木を行なう。自生種を                       挿し木の様子。そして、ハウス内の土に挿していきます。       
剃刀で斜めに切断し発根促進剤に漬けます。



         

一人30本を挿し木し観察を開始しました。               ラベルを作り1本1本調査します。

        

64()2回の挿し木を行ないました。            623()で発根を確認することが出来ました。
                                                                                           この段階でも挿し木の成功率は平均し85%でかなり高い確率で
                                                                   挿し木が成功していることが言えます。  

 

5月14日 岩盤緑化プロジェクト

◇岩盤緑化プロジェクト◇

5月14日(木)奈良県五條市原町紀ノ川右岸に置いて、昨年に引き続き護岸工事跡地に自生種のユキヤナギを岩盤に移植する活動を行いました。当日は工事関係者や地元阿田小学校4年生の参加を得て奈良県の準絶滅危惧種「ユキヤナギ」を108本移植しました。

           
小学生と共同しての移植作業の風景です。              移植風景です。

           
移植を完了した苗木にタグを取り付け生育調査をします。      作業を終え小学生とのお別れの挨拶をしています。 
       


移植が完了した紀ノ川右岸の風景です。

 

岩盤緑化プロジェクトページ


このページでは、平成22年度から始まった岩盤緑化プロジェクトの概要と動きを中心にお伝えしていきます。
 

実地試験地生育調査結果

      

京都市、宮崎県における岩盤緑化試験の生育調査結果です→生育調査まとめ.xlsx
随時更新していきます。
 

2015年3月31日

今後の移植予定

来年度当初の移植予定が決定しました!

・5月21日(木)奈良県五條市護岸工事跡:ユキヤナギ
  昨年に引き続き在来のユキヤナギを移植します。
  本校生徒も参加する予定です。

 育苗中のユキヤナギが白い花をつけました♪
 
   

・6月10日(水)宇治試験地:マツ枯れ病抵抗性マツ
  日本砕石協会関東地方本部の研修者が来京され、見学&移植体験をします。

生育状況を随時掲載していく予定ですので、お楽しみに!
 

2015年3月11日

ユキヤナギ育苗風景

先日採取してきたユキヤナギを、ガラスにて育苗中です。
まだ葉はついておらず、根が活着するまでは心配ですが、大事に育苗したいと思います。
移植は5月を予定しています。

  
 
2015年2月1日
宇治試験地 生育状況

昨年月に移植した宇治試験地から、最新の様子が届きました!
厳しい冬を越したマツが、青々とした葉をのぞかせています。
今年はより大きく生長してくれることでしょう。

  

 
【2014年10月22日】
奈良県 ユキヤナギ移植

奈良県五條市にて、吉野川支流の紀ノ川護岸工事跡にユキヤナギを移植しました。
7月にも80株移植しましたが、その後の豪雨、台風によって被害を受け、20株ほどが枯死してしまいました。

   

今回はその補植と新たに20株ほどを移植し、計100株の試験地になりました。

   

さらに、来年度も下流での移植が予定されています。
その苗木を生産するため、ユキヤナギの採取を行いました。

   

学校に持ち帰り、大切に育てたいと思います。
 
【2014年8月25日】
宮崎試験地生育調査

今年度一回目の生育調査を実施しました。

 
移植から3年目をむかえ、苗木の周囲には草本類も多く生育し始め、採石跡地とは思えないほど緑が濃くなってきています。

   
今年度初頭に大規模な崩落があり、落石によって折れたり、枯死したりしたものもありました。
被害を受けなかったマツは概ね良好な生育状況です。

 
マツの苗木が枯死した後に補植したヤシャブシは、人の背丈を超すほどの大きさに育っていました。
 
【2014年7月17日】
奈良県五條市 河川工事跡 移植

本当に良いお天気と暑さの中、奈良県五條市に流れる紀ノ川の護岸工事跡にユキヤナギを移植してきました。

  

もともと自生するユキヤナギを採取し、5月から本校で苗木を育ててきたのです。
いよいよ移植することとなり、今まで大事に育ててきた生徒たちは感慨深げでした。

  

園芸種のユキヤナギと違い、自生種のユキヤナギは近畿地方で準絶滅危惧種としてその再生が重要視されています。
今後も、奈良県において同様の移植ができれば、少しでも環境保全に役立てるのではないかと考えています。
関係者、企業が集まり、まずセレモニーから始まりました。
本校の教諭と生徒代表吉田みなみさんによる挨拶で、この岩盤緑化プロジェクトについて解説も行いました。

  

近隣の小学校阿太小学校4年生のみなさんが、移植を手伝ってくれました。
高校生は一生懸命掘削した穴に吸水性ポリマーを混入した土壌を詰めています。
その上から小学生の皆さんに苗木を植えてもらいました♪

  

  

すくすくとユキヤナギが育ってくれることを祈っています。

  
 
【2014年7月9日】
奈良県移植地事前視察

7月17日に実施される移植試験地の視察のため、奈良県五條市へ行ってきました。
台風の影響であいにくの雨でしたが、実際に掘削も行うことができ、当日が楽しみです。

    
  紀ノ川にかかる阿太橋のすぐ近くです。    

  
  周辺にはユキヤナギがたくさん自生していました。

  
    
  
  苗木を移植する穴を試験的に掘削しました。100個程度の穴を掘る予定です。 
 
【2014年7月7日】
奈良県移植日変更のお知らせ

7月11日(金)に予定されていた奈良県五條市での移植ですが、台風の影響が心配されるため、7月17日(木)に変更いたします。
 
【2014年6月26日】
砕石協同組合 取材

3年生の岩盤緑化プロジェクトのメンバー、八木梓さんが、京都府砕石協同組合を訪れ、取材を行いました。
今回、意見発表の題材として岩盤緑化の苗木生産を選んだ八木さん。
校内意見発表会を勝ち上がり、7月23日に実施される京都府連大会に出場します。
本日は、7月11日に控える奈良県五條市での移植試験の打ち合わせに同行しました。

今後の岩盤緑化の見通しや、なぜ今岩盤緑化が注目され、必要とされているかなどについて詳しくお話を聞くことが出来ました。
 
【2014年6月20日】
奈良県五條市 移植決定!

以前から検討、育苗していた野生種のユキヤナギの苗木について、移植日が決定しました!
7月11日(金)、森林リサーチ科の3年生が現地へ出向いて、移植指導を行います。
近隣の小学生も参加して、河川工事の跡を自生のユキヤナギで緑化する予定です。
 
【2014年5月28日】
宇治試験地 生育調査

宇治で行われている岩盤緑化試験地へ視察へ行った者から、最新の写真が届きました!
順調に大きくなっています♪

    

    
 
【2014年5月19日】
京都試験地 生育調査

今年度初めて、京都の試験地へ岩盤緑化班が調査へ行ってきました。
男子生徒がしゃがんだ高さと同じくらい大きく生育しているマツもあり、順調な生育ぶりに皆満足げでした。

    
 
【2013年6月17日】
◎京都市第7回目生育調査◎

今年度二回目の生育調査を実施しました。

    

    
三年目をむかえた苗木は青々としており、幹もしっかりとしてきました。
裸だった岩盤に少しずつ緑が広がっていきます。

    
新しい根が岩盤の表面を這って伸びていく様子も観察できました。
 
【2013年6月7日】
◎宮崎試験地 現地視察◎

昨年6月に移植、11月に補植した苗木の生育調査を行いました。

    
昨年は大雨でかなり多湿だった試験地も、今年は雨量が少なく乾いた状態でした。

    
  
昨年秋の生育調査時と比較して、新芽が青々としており、全体的に根付いた様子が観察できました。
 

    
やはり多湿な環境の植穴では、根腐れのため苗木が枯れていました。
今回補植した苗木は2本です。広葉樹のユキヤナギとレンギョウを移植しました。
 
【2013年4月30日】
◎抵抗性マツ苗の移植◎

今年から、保水性苗木に松枯れ病抵抗性を持つ苗木を用いることにしました。

  
専用ポットに移植した苗木は、すくすくと成長しています。
 
【2013年4月22日】
◎岩盤緑化模型◎

 
岩盤緑化の仕組みをわかりやすく模型にしました。

  
側面が透明アクリルで覆われているので、一目で保水性苗木の生育状況がわかります♪
苗木が成長するにつれて、根が張っていく様子を観察するつもりです。
 
【2013年4月15日】
◎京都市第6回目生育調査◎

  
京都市の試験地で、今年度初の生育調査を実施しました。

  
冬の間成長を休止していた苗たちがすでに動き始めており、今年の成長が今から楽しみです。
 
【2013年4月1日】
◎岩盤緑化プロジェクト今年度の予定◎

今年度のプロジェクトは、このようなスケジュールで進めていきます。
どうぞお楽しみに!!
  
 
  
 ※ 今年度は、京都府縦貫道由良川パーキング、宇治市内砕石場にて新たな試験を実施予定!
 ※ 耐病性マツ苗の生産は4月より、アカシアの粉末を利用した耐病試験は5月より実施中!
 


  
 
 
【2012年11月30日】
◎宮崎試験地 現地視察◎

6月に移植試験を行った、宮崎県の岩盤を視察、生育調査を行いました。

   

今年は雨量が多かったため、植穴に水がたまっている箇所がいくつかみられました。
   
そういった穴に植えられた苗木は、根が腐り、枯れてしまいます。
このような雨量の多い土地では、保水だけでなく排水や通気性も考えた移植を工夫する必要があります。今後の検討課題としたいと思います。

   
枯死した苗木は引き抜き、持参した新しい苗木を補植しました。
苗木が枯死した後、周囲に自生しているヤシャブシが生育している箇所もありました。
 
【2012年11月8日】
◎京都試験地 第3回移植試験◎

京都市で実施している岩盤緑化試験地において、第3回目の移植試験を行いました。
今回はマツだけでなく、本校の敷地内に自生しているカエデなどの広葉樹も多く移植しました。

  
まず、削岩機で穴をあけるところから。すごい迫力です。

  
植穴に充填する保水性土壌資材の入った土壌を準備します。


この日のために、今年度の三年生が丹精込めて育てた苗木。
育苗筒から根がはみ出るほど元気です。

  
丁寧に植穴に移植しました。

  
今年度の岩盤緑化プロジェクト班のメンバーたち。
先輩から受け継いだ研究をさらに発展させてくれることでしょう!
 
【2012年8月31日】
◎宮崎県岩盤緑化試験の様子◎

6月に移植した宮崎県の苗木の様子です。

  
    
長雨の影響で苗木50本中3本が枯れてしまいましたが、その他はしっかり根を張っています。
今後も、成長の様子をこのページでお知らせしていきます!
 
【2012年6月29日】
◎府外移植試験実施◎

京都府の砕石場とは違う環境で移植試験を行うため、宮崎県の砕石場で移植試験を行いました。
本校で育てた50本のマツ苗が移植され、継続して生育調査が行われます。

             

         

ちょうど梅雨の晴れ間にあたり、蒸し暑いほどの陽気でした。
青々とした苗木の今後が楽しみです♪ 

     
 
【2012年5月1日】
◎削岩孔植樹法◎

今回は、どのようにして岩盤に苗木を移植しているかを説明します。
実際の岩盤は斜度もきつく、むき出しの岩肌は植物が生育するには厳しすぎる環境です。

ところが、辺りを見まわすと、そんな岩肌にも自然に生えてきたこんな立派なマツの木が。
岩盤のちょっとした隙間にたまった土の上で芽を出したマツの種が、岩の割れ目に根を伸ばし、こんなに大きく成長したのです。

    

おそらく、この固い岩盤の奥には水脈があり、そこまで根を伸ばすことができれば同じように生育することは可能なのです!
問題は、焼けつくような乾燥した岩肌の上で、植物の種が芽を出せなかったり、芽が出ても大きくなる前に枯れてしまうことです。
そのため、従来の緑化方法は、岩盤の上に強制的に土壌を持ってくるという大規模な工事が必要でした。

しかし!
私たちの行っている植樹法は、砕石工場ならば一般的にある、岩盤を発破するための削岩機を利用する簡便な方法です。
それを図解したものです。

  
 ①岩盤に削岩機で穴をあけます。
 ②保水性の新土壌のみを30cmくらい詰めます。
 ③その上から森林リサーチ科が製作した苗木キットを差し込みます。
これで完了です!手間もかからず、とっても簡単です♪
 
【2012年4月24日】
◎天然素材の育苗筒◎

    

一番初めの育苗筒はプラスチック製でした
プラスチックは丈夫で加工もしやすいのですが、移植後、苗木が大きく育っても半永久的に残り、自然に還ることはありません。

そこで!
岩盤緑化プロジェクトの一部として、生分解性の育苗筒の研究も並行して取り組んでいます。
森林リサーチ科ならではの木材や竹、それも廃材を利用しています。
今回は、その研究の変遷をご紹介します。

  
試作品 第1号:プラスチックの支持材はそのままに、周りに巻きつける素材を麻布にしました。
試作品 第2号:竹にドリルでただ穴をあけただけのものでした。
試作品 第3号:竹を細く割り、きれいに編みました。まるで芸術作品のような仕上がりです。
試作品 第4号:スギの廃材で作った支持材に、麻紐を巻きつけました。
試作品 第5号:スギの廃材を利用し、ねじって接着しています。

    

現時点では、第5号が容易に製作でき、耐久性も扱いやすさも優れているため有望です。
大量生産して、この育苗筒で大規模に育苗を始める予定です。
 
【2012年4月24日】
◎優れモノの新土壌◎

   

中国植林研修で活用している吸水性ポリマーを土壌に混入した新土壌(ペレット)です。
提供していただいているのは京都の企業(株)アイ・イー・ジェーさんです。
(株)アイ・イー・ジェーさんと京都府砕石協同組合さんとの共同研究で、本プロジェクトは始動しました。

     

森林リサーチ科では、主に岩盤に移植する苗を生産しています。
今年度の中国研修旅行で植樹する予定のイロハモミジの苗にも、新土壌を利用する計画です。

    
 
【2012年4月24日】
◎岩盤緑化って?◎

周囲を山に囲まれた京都では、土木建築用の砕石を採取する砕石工場が多くあります。
岩石を採取したあとの土地には大規模な裸地が残され、土砂災害など、自然環境への影響が大きくなっています。
また、日本有数の観光地である古都「京都」において、景観の悪化は大きな問題です。
このため、採石場跡地の緑化試験が行われているのです。

    

しかし、採石に伴う発破などでむき出しになった岩盤に、植物を再生させることは大変難しいのが現状です。
植物の基盤となる土壌がないため、植生の回復がうまくいかないのです。
土壌を岩盤に吹き付けたり、客土したりする方法もありますが、いずれも大規模な施工を必要とし、簡単ではありません。

北桑田高校森林リサーチ科では、吸水性ポリマーという樹脂を開発した京都の企業と、京都府砕石協同組合と合同で、
どこでも簡単に施工できる保水性土壌苗キットを開発してます。
この方法なら、岩盤にそのまま苗を植えていくので、手軽に大規模に行うことができます。
私たちは、この苗を使ってふるさとの景観を守っていく研究を進め、いずれは世界中の岩盤裸地を緑化することを目指しています!