まずはバトゥー洞窟を見学しました。
ヒンドゥー教の寺院です。今年に入り、階段がカラフルに塗りかえられたそうです。
長い階段を抜け、洞窟の奥にある寺院を見学しました。生徒も行きは何とか登りきりましたが、帰りは足が震えていた生徒もいました。
洞窟内にあるお店の店員さんも一苦労です。
続いて、ピューター工場の見学です。
マレーシアの土壌からはスズが採取できます。そこからイギリス植民地時代の話や、産業としての成り立ちを学びました。
模様付けの体験をさせてもらいましたが、なかなか難しく、職人さんの技術の高さに感心しました。
今朝は朝食バイキングです。昨日までの活動で、少し疲れが出ている生徒もいますが、ご飯はみんなしっかり食べています。今日は一日、マレーシアの宗教や産業についての研修です。
昼食はフライドチキンとスープでした。
チキンは見た目辛そうでしたが、辛さは抑えられ、みんなしっかりと食べていました。
プレゼンテーションでは、出発前に準備したものと、実際に体験した内容の発表を、マラヤ大学生の前で英語で行いました。質問には苦戦していましたが、ガイドさんの手助けもあり、全員無事発表を終える事ができました。
最後にプログラムの担当者から、修了証をいただき、マラヤ大学のエコキャンプは終了しました。
お世話になったマラヤ大学の学生さんともここでお別れです。最後に写真を取るなど、みんな名残惜しそうでした。
午前の活動は、水性生物調査と、土壌生物調査、植生調査です。
まずは川の中に入り、指標生物を探します。方法は日本と同じで、やごや貝などを見つけ、見つけた生物の点数の平均により、川のきれい度を判定します。ここの川はレベル2(上から2番目)でした。
次は、森林に入り土壌生物調査です。
まずは落とし穴を作り、そこに生物が入るのを待つ間に、一定範囲の木々の胸高直径を測ります。集まった昆虫の種類や、木々の調査により、森の年齢を知る事ができます。
調査方法などは日本と同じなので、これらの調査を通して、日本の森林との比較が理解できたと思います。
調査にあたった森林は比較的新しい森ですが、保護対象の森林です。
近くには、原住民の集落があり、原住民の方が吹き矢を持ち狩りをされていました。
夕食後、コウモリとカエルの調査を行いました。
コウモリは捕まえる事ができませんでしたが、鳥が一羽かかっていました。ここでは鳥を捕まえると、目印に脚にリングをつけ、ナンバリングするそうです。
また、カエルの捕獲調査では、この川に生息する2種類のカエルを捕まえる事ができました。カエルの生態を通して、自然環境のあり方や、生態系の大切さなどを学ぶ事ができました。
なお、このカエルも貴重な種類だそうで、捕獲には大学が特別な許可を得ているそうです。捕まえた鳥やカエルは観察後自然に返しました。
午後からは、マラヤ大学の苗木生産をしている農場の見学をしました。植物組織培養で培養された植物もたくさんあるようです。
また、堆肥作りも体験し、植物残渣などを使用する目的や、それぞれの栄養成分などの説明を受けながら作製しました。
マラヤ大学を後にし、この研修最大の目的場所ゴンバックに到着しました。
まずは、コウモリを捕まえるための罠作りの講義です。コウモリは捕獲禁止だそうですが、マラヤ大学の研究目的の捕獲は認められているそうです。
夕食後、日が落ちてからカエルとコウモリの調査が始まります。
3日目の午前中はマラヤ大学の植物バイオテクノロジー・インキュベーター・ユニットを訪問しました。植物バイオテクノロジー・インキュベーター・ユニット
MS培地の作り方と、バナナの継代培養を体験しました。高校ですでに勉強している分野でしたので、専門用語や英語の説明も理解をしながら聞く事ができました。
2日目の最後は、クアラルンプールから少し離れたクアラスランゴールのホタルツアーに行きました。ボートに乗り込み川に繰り出すと、草むらや木々に無数の蛍の光を観察する事ができ、また満天の星と相まって、とても素晴らしい体験ができました。
昼食は大学で、サフランライスとグリルチキンでした。
午後は、セランゴール州のハイラニさんのアブラヤシ農園を見学させていただきました。
田んぼからゴム農園、アブラヤシ農園への変遷から、アブラヤシの生態、アブラヤシの収穫方法など、のお話を聞き、また、日本ではできない、アブラヤシの収穫体験をさせていただきました。
また、軽食もご馳走になり、タピオカチップスや、パラと呼ばれる果物のドライフルーツなど、現地の食べ物を通して、生活環境を知ることができた良い体験になりました。
最後にクドゥパイの作り方を教えていただき、農園を後にしました。
本日から、マラヤ大学主催のエコキャンプが始まりました。まずは、案内をしてくれる大学生とのアイスブレイクを行いました。日本の歌をフリ付きで一緒に行い、少し緊張がほぐれた様です。
続いて、大学構内にある森林を散策しました。マレーシアの特徴的な植物を一つ一つ丁寧に説明していただきました。日本とは違い、木々の大きさに圧倒され、熱帯ならではの特徴などを、生徒は興味を持ってしっかりとメモをとっていました。
最後にグループに分かれ、一つの植物について、特徴や日本との比較などの発表会を行いました。
いよいよ出発の日がきました。
京都駅で「はるか」を待ちます。
夜明け前で真っ暗です。
関西国際空港で業者から最後の説明を受けます。
ここから先は各自でなんとかしなくてはいけません。
出国審査も無事終了。これから目の前の飛行機に乗り込みます。
次はマレーシアからになります。