<平成二十四年度笠置中学校教育計画> | |
【教育目標】 | |
知・徳・体の調和のとれた人間性豊かな生徒の育成に努め、生涯にわたる学習の基礎を培う.。 〜 たくましく未来に伸びる生徒 〜 ○よく学び、考える生徒 ○思いやりのある生徒 ○心身ともたくましい生徒 |
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【教育目標を達成するための基本方針】 | |
日本の社会は今、大きな変化の時代を迎えていて、「国際競争力の低下」や「経済・貧富の格差」「少子高齢化」などの問題が発生しています。そして、多くの若者にとっては希望を抱きにくい社会になったといわれています。しかし、そんな時代であったとしても、笠置中学校の生徒には、自分の夢を持ち、これからの社会をたくましく生き抜いていってほしいと思います。そのためには、将来を強く、生き抜いていけるだけの力を身に付けてもらわなければなりません。その力は、「自分で考える力」「自他を認め話せる力」「あきらめない力」と考えます。このような力は、生徒一人一人が大切にされているという気持ちを持たないと身に付きません。我々教師はそのような関わりと環境を作る努力をします。このような力が身に付けられるような教育活動を展開することで、地域や保護者の方々から、笠置中学校に通わせてよかった、といわれる学校づくりを目指します。 | |
【指導方針】 | |
1 | 生涯にわたって主体的に学び続ける意欲を高め、生きる力の育成に努める。 |
(1) 学習に対する意欲・関心・態度の育成 (2) 基礎的・基本的な知識・技能の習得と苦手科目の克服 (3) 言語活動の充実と、思考力・判断力・表現力の育成 (4) 生徒が自らの将来に夢と目標を持ち、自らの進路を切り拓く学力の充実・向上 |
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2 | 個性を伸ばし、心豊かでたくましく生きる生徒の育成に努める。 |
(1) 主体的に生きようとする生活規律の確立と規範意識を高める取組の推進 (2) 人を思いやり、尊重する心の育成 (3) 人権教育の徹底及び差別のない社会の構築に向けた人権意識の高揚 (4) 正しい判断力と実践力の育成及び安全指導と安全管理の徹底 (5) キャリア教育推進による進路指導の充実 (6) いじめや学校不適応生徒への適切な対応と教育相談活動の充実 |
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3 | 変化の激しい社会を生き抜く生徒の育成を図る教育の推進に努める。 |
(1) 社会の激しい変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい人間の育成 (2) 国際化社会を主体的に生きようとする資質・能力の向上 (3) 自然と人間の調和を目指す環境教育の推進 (4) 高度情報化に対応した情報教育の推進 |
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4 | 一人一人が大切にされる教育に努める。 |
(1) 生徒一人ひとりの理解 (2) 自尊感情の育成 (3) 保護者と連携し、一人一人を大切にする温かい学級経営の推進 (4) いじめや徴発のない安心できる学校、誰もが認められる人権感覚のある学校づくりの推進 |
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5 | 豊かさに富む校区の地域性を生かしながら、連携を深め、学校・家庭・地域社会が一体となった教育活動を展開する。 |
(1) 地域に開かれた特色ある学校の創造 (2) 地域・保護者及び関係諸機関との連携 |
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【笠置中学校の教育施策の視点】 | |
1 | 笠置中学校ならではの教育を進める。 |
(1) 小規模校の特性を活かした教育の推進 (2) 地域の特性を活かした教育の推進 |
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2 | 地域と連携した教育を進める。 |
(1) 笠置町・南山城村の人・自然・歴史・文化を活かした教育の推進 (2) 我がふるさとを愛し、我がふるさとを誇りに思う生徒の育成 (3) 授業や学校行事等において、地域の人材や施設を積極的に活用した学習活動の推進 |
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3 | 小中連携を進める。 |
(1) 小学校6年間と中学校3年間の9年間を見通した、基本的な生活習慣の確立にむけた連携 | |
【指導の重点】 | |
1 | 学習指導 |
個性を重視した指導の推進により、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に修得させ、一人一人が持つ能力を最大限に開発し、生涯にわたって主体的に学び続ける意欲と能力を育成するように努める。 (1) 学習指導要領改訂の趣旨を踏まえ、生徒一人一人に応じたきめ細かな学習指導の工夫改善の取組を 一層進める。 (2) 基礎学力の向上を図り、生徒に「わかった」という実感をもたせ学習意欲を向上させる。 (3) 思考力・判断力・表現力の育成に努める。 (4) 学力診断テストの結果などを活用した学習状況の的確な把握と習熟の程度に応じた学習など 少人数加配を活用し、生徒一人一人が持つ能力を最大限に伸ばす。 (5) 各教科の年間指導計画に言語活動の充実を図る取組を位置付ける。 |
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2 | 生徒指導 |
人間の尊厳という観点に立ち、教育活動全体を通じて、生徒の個性の伸長と社会的資質・能力・態度の育成を図り、よりよい人格の形成を促す。そのため、ガイダンス機能の充実を図り、生徒の生活実態の把握や内面理解に努め、個々の課題の解決を図るとともに、望ましい集団活動を通して、自らの課題を解決する意志と実践力を育てる。 (1) 生徒の規範意識の醸成を図る。 (2) 生徒の生活実態の把握や内面理解に努め、生徒との心のふれあいを大切にする。 (3) 望ましい集団活動を通して、自らの課題を解決する実践力を高める。 (4) 不登校やいじめについては、未然防止と解決に向けた取組を行う。 (5) スクールカウンセラーの活用のもと、教育相談活動を日常的に実施し、生徒理解及び きめ細かな指導・援助に努める。 |
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3 | 進路指導 |
人間としての在り方・生き方にかかわる指導を基盤にして、望ましい職業観や勤労観を身に付け、自らの進路を主体的に切り拓く能力を高める。 (1) 発達段階に応じた計画的な指導により、目的意識を持たせ、組織的・計画的・継続的な キャリア教育を推進する。 (2) 生徒が自己の能力・適性、興味・感心などを的確に把握し、主体的に進路を選択する力を育成する。 (3) 進路相談活動を積極的に実施し、個に応じた指導・援助を行う。 (4) 高等学校入試制度に対し的確に対応する。 |
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4 | 人権・同和教育 |
「一人ひとりの尊厳と人権が尊重される社会の実現」へ向けて、人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動を展開する。そのため、教育活動全体に人権教育を適切に位置付け、生徒の実態を把握した上で、学力の充実・向上や進路保障に努める。また、基本的人権や同和問題など様々な人権問題を正しく理解・認識できる力を培うとともに、自他を尊重し、個性や価値観の違いを認められる生徒を育成する。 (1) 生徒の実態を的確に把握して、教育の機会均等を図り、学力の向上や進路保障に努める。 (2) 教育活動全体を通して人権尊重の意識を高め、一人一人を大切にした人権教育の充実を図る。 (3) すべての教育活動の基盤に人権尊重の精神を据え、家庭・地域社会との深い信頼関係のもと、 今までに積み上げてきた成果と手法を踏まえ実践する。 (4) 互いの個性や価値観の違いを認め、自己を尊重し、他者を尊重する心をはぐくむ。 (5) 人権尊重を踏まえた教育活動を進めるために研修を行い、人権教育推進のための認識の深化と 指導力の向上に努める。 |
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5 | 道徳教育 |
生命を大切にする心、他人を思いやる心など豊かな人間性を育む「心の教育」の要として道徳教育を推進し、教育活動全体を通じて道徳的な判断力や実践力の育成に努める。 (1) 道徳と各教育活動との関連を明確にした年間指導計画を作成する。 (2) 体験活動の事前・事後の指導に道徳の時間を生かす工夫や、心に響く教材の整備と充実を図り、 効果的な指導を進める。 (3) 道徳教育推進教師を中核にして、指導力量を高めるための研修の充実を図る。 (4) 授業公開などを通して、道徳教育に対する保護者・地域社会の理解を深める。 (5) 自尊感情を高め道徳教育を図る。 |
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6 | 健康教育 |
健康に関する総合的な認識を高め、たくましく健やかな体をはぐくみ、社会的自立の基礎を培うことにより、豊かな心と自律の力を身に付けた生徒を育成する。 (1) 健康教育の推進体制を機能させ、生徒の実態に即した保健活動を行い、 自ら健康な生活を営むことができる望ましい行動の変容を図る。 (2) 喫煙・薬物乱用などの防止、各種の感染症や生活習慣病の予防など健康に関する現代的課題に 適切に対応する。 また、エイズに関する指導を含む性に関する今日言うを生命の尊厳や人権尊重を基盤とした人間教育 としてとらえ、教職員の共通理解のもとに、保護者の理解を得ながら系統的・総合的に推進する。 (3) 事故災害の実態を明らかにして、教材化し、安全指導と安全管理を徹底する中で、 危険予測、回避能力を高める。 (4) 教職員の共通理解のもとに、食に関する指導計画を策定し、教育活動全体を通じて食育を推進する。 (5) 生徒指導部、教育相談部と連携し、生徒の実態把握と健康相談の充実を図る。 |
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7 | 防災安全教育 |
防災に係る基礎的な知識・技能・態度を統合的に習得させることにより、防災意識の向上と危険予測・危機回避の能力を身に付けた生徒の育成に努める。 (1) 防災意識の向上(思考力・判断力・実践力)のための学習を推進する。 (2) 災害発生時に適切な行動がとれるように実践的態度を育成する。 (3) 日常的に安全点検と改善を行い、事故防止に努める。 |
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8 | 特別支援教育 |
ノーマライゼーションの進展を踏まえ、発達障害を含む障害のある生徒一人一人の教育的ニーズに応じ、障害に基づく種々の困難の改善・克服を図りながら個性や能力の伸長に努め、生涯にわたって心豊かでたくましく生きる力を培う。また、すべての生徒が障害のある人を正しく理解するための指導を計画的に行う。 (1) 校内委員会を開き、障がいのある、またはその傾向のある生徒を学校全体で組織的に支援する 体制をとる。 (2) 通常の学級に在籍する発達障害のある、またはその傾向のある生徒に対する 個別の指導計画の作成をすすめ、指導方法を工夫する。 (3) 障害のある生徒に対する個別の教育支援計画の作成をすすめる。 (4) 障害のある生徒への教育及び障害のある人についての正しい理解と認識を深める指導をすすめる。 |
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9 | 特別活動 |
望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り、集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育てるとともに、自己の生き方・人間としての生き方についての考えを深め、自己を生かす能力を養う。 (1) 教師と生徒及び生徒相互の人間的なふれあいを基盤として、望ましい集団活動を展開する。 (2) 集団の一員として、なすことによって学ぶ活動を通して、個性の伸張を図り、 自主的、実践的な態度を育てる。 (3) 異年齢集団による、自発的、自治的な活動をいっそう充実させる。 (4) 望ましい集団活動を通して、心身の調和と個性の伸長を図り、 連帯の意識と責任感を育てることに努める。 |
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10 | 情報教育 |
社会の高度情報化に伴い、生徒の発達段階に応じ、「情報活用の実践力」「情報の科学的な理解」「情報社会に参画する態度」で構成される情報活用能力の育成に努める。とくに、情報の価値についての認識を高めるとともに、情報モラルに関する指導の充実に努める。 また、情報教育を総合的・計画的に推進するとともに、学校における教育の情報化に努める。 (1) 情報通信ネットワークやコンピュータなどの情報活用の手段を学び、他者とコミュニケーションを 行う道具として正しく活用(収集・選択・創造・発信)する能力と態度を育成する。 (2) 情報に関するルール・マナー等、発達段階に応じた情報モラルの充実を図る。 (3) 情報機器の活用により、視覚的・聴覚的効果を学習の中で生かすことができるよう努める。 |
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11 | 環境教育 |
身近な環境や環境問題に関心を持ち、人間と環境との関わりについて理解を深め、環境の保全やよりよい環境の創造のために主体的かつ積極的に行動する実践的態度や能力の育成に努める。 (1) 環境教育にかかわる各教科等の指導内容とそれらの関連付けを明確にし、 各教科や領域の年間指導計画にあわせた総合的・系統的な指導に努める。 (2) 地域と連携した環境学習や環境保全のための自発的な活動を行い、 体験的な学習や問題解決的な学習など指導方法を工夫し、 環境に対する豊かな感受性と環境に配慮した生活や行動ができる態度の育成に努める。 (3) 自然調和型社会、低炭素社会及び資源循環型社会づくりを目指し、他校種や家庭、地域社会、 関係諸機関と連携した環境教育の推進に努める。 |
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12 | 国際理解教育 |
グローバル社会の進展に対応して、人権尊重の精神を基盤にして、我が国の文化と伝統などを尊重するとともに異なる文化を持った人々と共に生きていく資質や能力を育成する。 (1) 新学習指導要領の実施に向けた国際理解教育の一層の推進 (教育課程への位置付け、コミュニケーション能力の育成) (2) 相手の立場を尊重しつつ、自分の考えや意志を表現出来る能力と態度を育成する。 (3) 外国の人々とのコミュニケーション能力の育成に努める。 (4) 我が国の文化と伝統等を尊重するとともに、諸外国の文化や伝統を尊重する態度の育成に努める。 |
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【重点研究】 | |
1 | 自尊感情の育成。 |
(1) 自尊感情の捉え方を明確にするとともに、様々な研究文献をもとに生徒の発達段階応じた自尊感情を 形成するための観点を明らかにする。 (2) 生徒の自分に対する評価の感情を調査し、自尊感情の傾向を把握する。 また、教師の生徒の自尊感情に関わる指導の状況を把握し、教師の意識向上を図る。 (3) 生徒の自尊感情を高めるための視点を踏まえた指導モデルを研究、実践し、懸賞を行う。 |
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2 | 協同学習の推進 |
(1) 協同学習を行い、認め合い学び合う人間関係を作ることで学習意欲を高める。 (2) 生徒同士が課題の解決に向けて、相談したり、努力して情報を集めたりすることで、自ら学び、 自ら考え、主体的に判断できる力を育成する。 |
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教育計画