平成28年2月までの工事の進捗状況についてお知らせします。
本館棟と図書館棟では建物外部の仕上げ工事が着々と進んでいます。
屋根は既存屋根改修済みの瓦葺きを撤去し、新しく鋼板葺きの屋根ができあがりました。
建設当初の本館棟の屋根形状を鋼板で再現しています。

↑撤去前(屋根改修済) ↑撤去後(建設当初の屋根)

↑鋼板新設
庇部分は外壁色に合わせた色の塗膜防水を施しています。
写真は旧図書館棟の庇です。

本館棟の窓枠や面台は人造石研出で造ります。
写真は上部の窓枠部分の下地施工状況です。

ここに既存曲面に合わせた特殊な型枠を設置し、セメントと種石をまぜた材料を塗りつけていきます。

脱型後、グラインダーで研磨し表面をなめらかに仕上げます。

新しい窓枠の完成です。

面台部分も下地を作ったあと、窓枠と同様の作業を行います。

上部の窓枠と下部の面台は周囲の仕上げとなじむように色味を変えています。
本館棟の外壁はタイル張りで仕上げていきます。
タイルの色は本館に一部残されていた建設当初のタイルを元に再現しています。

↑本館棟の外壁に残っていた竣工時のタイル

↑新設のタイル
旧図書館棟は足場を解体し外観が露わになりました。

こちらの棟の壁面は吹付け塗装で仕上げています。
この後、腰壁の富国石の補修を進めていきます。
建物外部では汚染土壌の除去工事が始まっています。
掘削時に土壌が崩れないようにするため、シートパイルという矢板を汚染の区画に沿って打設している状況です。

汚染土壌の搬出車は外部に汚染土を飛散させないよう、鉄板で養生した上を通ります。
搬出車両には飛散防止シートによる、対策を行っています。

除去工事の完了後、新築棟の工事に着手していきます。