コンセプト

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普通科だけど、普通じゃない。

〜私が変わる、美術で変わる。〜

美術を学べば、世界の見方が変わります。
多様な美術の体験の中に人生をおもしろくするヒントが散りばめられています。
亀岡高校美術・工芸専攻は「みる・さわる、感じる、考える、表現する」を3年間とことん学び、
自分の未来を広げる場所です。

美術・工芸専攻 3つの目標

自分が変わる。
亀岡高校美術・工芸専攻は、未来をクリエイティブに生きるために、知識と技術の基礎・基本を学ぶことを大切にしています。「もの・人・こと」を素直に見つめる機会を数多く用意し、単に技術だけでなく、じっくりと時間をかけて対象を観察する目と頭を鍛えます。
世界が変わる。
美術・工芸専攻は地域の保育園、小学校、商店街や芸術祭と様々なコラボレーション事業を行っています。芸術を学ぶ中で身に付けた力を校外で試す機会がたくさんあります。芸術を通して社会と関わるとそれまでとは違った景色が見えてきます。また、様々な人々と関わることで多様な価値観を知ることができます。
未来が変わる。
美術を学ぶことは、楽しいだけでなく、思いどおりにならない難しさや上手く伝わらないもどかしさが伴います。しかし、壁を乗り越え一歩ずつ前へ進むプロセスが自信を生み出し、何事にも挑戦する姿勢を身に付けることができます。幅広い視野を持ってあなたにしか描けない未来を見つけてください。

在校生の声

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 クラスメイトみんなが美術が好きで、心地の良い学校生活が送れています。美術部で自分が作りたかったアニメーションを制作した時は、入学して良かったと思いました。授業では制作中や合評時に先生からアドバイスがもらえるので、日々成長を実感できます。絵画だけでなく彫刻や陶芸など様々な表現技法を学ぶので、将来の選択の幅が広がると思います。国数英などの一般教科も丁寧に教えてもらえるので、苦手意識がある人も大丈夫です。
松村 菜緒

京丹波町立蒲生野中学校出身

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 私が一番心に残った行事は、三重県大王崎で行われる3泊4日の写生研修です。行く前は4日間絵を描き続ける自信がありませんでしたが、大王崎に到着し風景を見るとそんな不安も消し飛び、描きたいと思いました。間違いなく私はこの写生研修で画力を底上げすることができました。また、亀岡高校は様々な学科やコースがあるので部活動も両立できます。私も剣道部員として活動しています
が、毎日充実した日々を過ごしています。
浅井 智輝

亀岡市立東輝中学校出身

3年間の学び

基礎を徹底して学び、3年間での様々な経験を通して、自分の適性をみつけていきます。

1年生 素描・美術Ⅰ・構成

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 1年生の「素描」「美術Ⅰ」では、鉛筆デッサンからスタートして、表現力の軸となる観察力、描写力、集中力を身に付けます。次に油彩画に取り組み、その特徴と絵の具や道具の使い方を学び、絵画表現の基礎を身に付けます。
 2学期の写生研修旅行では、F20号の風景画を描きます。普段とは違う環境に身を置き一日中作品と向き合うことで、集中力を身に付け、描く楽しさを改めて実感します。
 3学期は立体制作や共同制作などを体験して、表現の幅を広げます。
 「構成」の授業では、アクリル絵の具を使用した色彩課題やケント紙を使用した立体課題を扱い、色彩理論や立体構成に関わる理解を深め、造形の基礎・基本となる力を1年を通して身に付けます。

2年生 素描・工芸Ⅰ・構成・鑑賞研究

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 2年生では、1年生で培った基礎力を生かして、様々な課題に挑戦しながら自己表現を探究します。そのために重視しているのは、発想力や構想を練る力です。鑑賞学習で作品をみて、感じて、考え、自分の感性を磨く中で、多様なものの見方を学び、アイデアを形にする力を身に付けます。また、キャリア教育の一環として、外部講師を招いて楽茶碗の制作も体験します。伝統文化、工芸の世界に触れ、その歴史を学ぶことで興味・関心の幅が広がります。
 2年次の写生研修では、大自然の中で風景画に取り組み、集中して作品制作に向き合う体力を養います。また、「構成」の授業においても、1年次よりもさらに発想や構想を重視した課題に挑戦し、表現の幅を広げていきます。

3年生 美術・工芸探究・鑑賞研究・ビジュアルデザイン・映像表現・素描演習 他

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 3年生では自分の興味関心を元に分野を選択し、テーマを設定して主体的に研究・制作を行います。1年間を前期・後期に分けて、長期的なスパンで制作に挑みます。油彩画、水彩画などの絵画や版画、ビジュアルデザイン、イラストレーションなど平面表現を追究する生徒がいる一方で、粘土、石膏、木材、金属、樹脂などの素材と対峙した彫刻作品や、プロダクトデザインなど、自分のイメージや考えを立体的に表現する生徒もいます。さらには、ひもづくりのオブジェや、ろくろを使った器など、陶芸制作を究めようとする生徒もおり、卒業制作の発表では多種多様な作品が並びます。
 また、3年生ではコンピュータを使用したデザインやビジュアル表現の授業を選択することもでき、培ってきた造形力を元に、多様な表現方法に挑戦することができます。

カリキュラム

3年間で27〜32単位の実技科目を開設し、専門学科設置校と同程度の充実した美術の学びが可能です。

京都府立亀岡高等学校

美術・工芸専攻の行事

少人数ならではの多様な学びで、進路の選択肢や可能性を広げていきます。

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三重県大王崎町での3泊4日写生研修
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講師を招いての楽焼き制作

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小学生に美術を教えるパートナースクール事業
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かめおか霧の芸術祭での展示

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るり渓での2泊3日写生研修
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ガレリアかめおかで開催する美工展

土曜実技講習 (Saturday Open Studio)

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 土曜日の午前中に、『サタデーオープンスタジオ(SOS)』と題して、鉛筆デッサンを中心とした実技講習を行っています。基礎的な描写力の向上と、美術系大学への進学指導が目的です。毎回講習の終わりに講評会を行うことで、各自の成果と課題を確認し、次回の制作につなげていきます。

未来デザインプロジェクト

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 美術・工芸専攻独自の進路行事が『未来デザインプロジェクト』です。美術系大学と連携し、1・2年次に体験授業や大学見学を実施しています。また、美術を学び社会で活躍している社会人講師の講演を実施するなど、将来の視野を広げる機会がたくさんあります。

充実した専用スペース

落ち着いた環境で専門的な学びを追究し、感性を磨き、高い技能を身に付けていきます。

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 東キャンパスには、専用の校舎2棟を配置しています。絵画やデザインの実習室はもちろん、電動ろくろや窯を備えた陶芸制作室、iMacやiPadを配備したコンピュータ演習室、石膏デッサンのできる絵画実習室、工具や機械類を備えた工芸室など、様々な学習を可能にする設備があります。実習室には、デジタル黒板も配備され、ICT機器を活用した授業も行っています。