本校では、教養科学科生徒の探究心・創造性・独創性の伸長のため、GSP(グローカル・スタディーズ・プログラム)の一環として、総合的な学習の時間を「こだわり学」と称して、様々な活動に取り組んでいます。2年次では、生徒が独自のテーマで課題を設定し、研究(ゼミ活動)を行っています。そのまとめとして、4月18日(月)、3年生の代表が教養科学科の2、3年生に向けて校内発表を行いました。
  昨年度は、「国語ゼミ」「社会ゼミ」「数学ゼミ」「物理ゼミ」「化学ゼミ」「生物ゼミ」「地学ゼミ」「英語ゼミ」の8つが開講され、各ゼミ内で発表を行い代表を選出しました。

[各ゼミの紹介](発表順)

地学ゼミ代表  池野 碧さん 「巨椋池の痕跡と土地利用の変化」

社会ゼミ代表  福阪 明日奏さん「ディズニープリンセスに学ぶ女性の在り方」

物理ゼミ代表  浦 匡将さん、今井 佑さん、辻田 圭吾さん、松田 琉斗さん 「判別ロボット 」

化学ゼミ代表  大原 來未さん「ケミカルガーデン」

生物ゼミ代表  大槻 宗祐さん「生分解性プラスチック」

国語ゼミ代表  関戸 統万さん 「笑いへの罠」

英語ゼミ代表  豊田 悠三さん 「Racial discrimination」

数学ゼミ代表  森 勇磨さん 「感染症と陽性率について」

 各ゼミ代表者は、1年間の研究成果を伝えたいという熱意が充分に伝わる発表を行いました。いずれも甲乙付けがたい内容でしたが、最優秀賞に「生物ゼミ」が、優秀賞に「化学ゼミ」が選出され、表彰されました。

 
 
 
 
 

令和4年4月8日(金)、第14回入学式を行いました。


城南菱創高校の制服に身を包んだ新入生が次々と登校しました。


新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、時間短縮し、かつ人の密集を避けた形での挙行となりました。


城南菱創高校第16期生が、井上校長より入学許可を受けました。



井上校長は式辞において、新入生に次のような2つのお話と激励の言葉を贈りました。


 『一つ目は失敗を恐れず、挑戦する気持ちを持ち続けてほしいということです。困難なことに挑戦すれば、当然失敗することは起こります。うまくいかなかったり、思い通りにいかないことで気持ちが前向きになれないことも出てくるでしょう。それでも失敗を恐れ、トライすることをやめていては前進することは望めません。かっこよく、スマートに、失敗のない高校生活を送ろうとせず、泥臭くても自分自身の目標に向かって粘り強く挑戦し続けることが大切です。その先にはきっと充実した高校3年間があると思います。

 二つ目はかけがえのない友人を高校時代に作ることです。これからの三年間は、そういった生涯の友を得る絶好のチャンスです。その生涯の友を得るために、これからの高校生活の様々な場面を、友人を発見する機会にして下さい。勉強や部活動であっても、学校行事であっても、共に一生懸命取り組む経験を積めば、真の友人がきっと見つかるでしょう。

 人の一生の中で、とりわけ高校時代は、その人の将来の方向性を決める、大きな分岐点になります。人間は自分では気づいていない才能や適性をたくさん持っています。高校時代は、それを発見し、磨き、将来にどう生かすかを決める重要な時期です。どうか、これからの高校生活が君たちにとってとても貴重なものであることを十分意識し、自分をそして学校生活を大切にして下さい。』

 

 

 
 
 

令和4年4月8日(金)、1学期の始業式を行いました。

井上校長は式辞において、新しい環境での心がけについて次のように述べられました。


始業式にあたり、みんなに将棋の棋士、羽生善治さんの言葉を紹介します。

「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。」という言葉です。羽生さんの一番言いたいことは工夫の大切さだということだと思います。

 私たちは今まで指導者や先生の言うことをよく聞いて、言いつけを守って、教えに従うことが大事だと思ってきました。もちろん、それはとても重要なことで、羽生さんも人の話を聞くことがスタートだと言っています。ただ、それで全部終わりかというと、そうではなく、自分なりの工夫をしてみることが必要なんだということです。

 例えば、何かテーマを与えられて、自分で解決する場面では、自分の中で様々な工夫を考案し、試してみることがよくあります。日常余り意識をしないのかもしれませんが、みなさんはそういうことを行っています。

 このような工夫を行うと、独自の発想でものごとを考えることができ、学ぶことの楽しさや面白みにもつながっていきます。とにかく言いつけを守って努力を続けてきたところから抜け出してみて、自分なりの工夫をしてより高みを目指すことも大切です。

 それぞれ学年が1年ずつ上がって、今見えてる景色も違うかもしれません。今年度も前向きに取り組み、城南菱創高校での充実した生活を送ってくれることを期待しています。

 
 
 
 
 
 

 3月18日(金)に3学期終業式を行いました。新型コロナウィルスの影響により、Zoomを活用して実施しました。

 井上校長は式辞の中で、「ウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染など、地球の片隅で起こっていることであっても、直接私たちに関わってきています。自分事として捉えるのはなかなか難しいことですが、それができるように心がけていくことが大切だと思います。」と述べました。

 その後、教務部長と生徒指導部長からの講話がありました。

 
 
 
 
 

 3月1日(火)、第13回卒業証書授与式を行い、城南菱創高校第13期生236名を送り出しました。

 井上校長は、式辞で、「新型コロナの感染が始まってからの2年間、君たちの高校生活は言葉では言い尽くせない過酷なものとなってしまいました。誰も経験したことがない未曾有の事態ですが、君たちはそれと向き合い、力強く、時にはしなやかに乗り越えようとしています。君たちの対応力は私たちの想像を上回るものでした。この間蓄えた力を発揮するときはきっとくるはずです。」と述べました。そして、「卒業生一人一人に前途洋々たる未来が開け、それぞれの世界で活躍してくれることを心から祈念いたしまして、私の式辞とします。」と締めくくりました。

 在校生送辞と卒業生答辞の後、保護者、教職員の盛大な拍手に送られて閉式となりました。

 

 
 
 
 
 

令和4年2月21日(月)、1年生こだわり学において、ポスターセッションを行いました。

1年生こだわり学では、「マイプロジェクト」と称して、自分の関心事についての課題の発見や、探究の過程で見つけた問いを深めるなどの活動を行ってきました。2学期末に中間発表を行い、今回は今年度の学びの総まとめとして最終発表を行いました。

中間発表同様に、地域の大学の先生や、京都大学の学生さんをアドバイザーとして招待し、ZOOMで発表に対して質問やコメントをしてもらいました。

アドバイザーの方々から、「中間発表でのアドバイスを活かして、さらに深めることができていた。これで終わりにすることなく、是非今後も各自のテーマを探究していってほしい。」との講評をもらいました。



 
 
 
 
 

  教養科学科人文・社会科学系統では、GSP(グローカル・スタディーズ・プログラム)の一環として「文学探究」という授業を開講しています。「文学探究」は、宇治という地域に目を向け、そこから広く文学や世界に視野を広げることがねらいです。そのために、オリジナルテキストを活用し、文学における「宇治」を学び、フィールドワークを通して宇治のすばらしさを知り、「特別講義」で本物を学ぶ取組を行っております。

「特別講義」 ~香りに学ぶ~

 2月1日 (火)、株式会社松栄堂  畑 正高氏をお招きし、京都の文化である香道について学ぶ授業を実施しました。宇治を詠んだ和歌などの古文や古典文学に出てくる「お香」について学び、本物のお香に触れることにより古典文学の世界をイメージし、より深く鑑賞できる力をつける取り組みとなりました。

 講演では、平安朝文学作品「源氏物語」の記述を引用しながら、香道の歴史と王朝文化を解説していただきました。その後、お香作りの実習を行いました。光源氏の衣に焚き込められた香を、生徒はそれぞれに想像していました。香の役割や効果について学習しました。

 
 
 
 
 

1月29日(土)、令和3年度グローバルネットワーク京都交流会が行われました。

新型コロナウイルス感染対策のため、急遽オンラインでの実施となりましたが、本校からは、教養科学科2年生1名、教養科学科1年生3名が参加しました。

2年生は総合的な探究の時間の「ゼミ活動」での探究成果を、スライドを用いたプレゼンテーションで発表しました。

1年生は同じく総合的な探究の時間の「こだわり学」での探究成果をポスター形式で発表しました。

全体のテーマが「持続可能な国際社会への展望」と設定されており、2年生は「Racial Discrimination」、1年生は「パンダを絶滅から救う」「仕事におけるAIとの共生」というサブテーマでの発表でした。

他校の生徒の発表に刺激を受けると同時に、有識者から発表に対するフィードバックを受けることができました。

 
 
 
 
 

1月22日(土)、教養科学科1年生16名が、京都府教育委員会後援の探究学習交流会の「MY PROJECT京都summit」に参加しました。これまでの探究の成果と課題をポスター形式で発表し、オンラインで他校の生徒や大学教授などの識者の方からコメントやアドバイスをもらいました。

 
 
 
 
 

令和4年1月15日、1年生の希望生徒102名を対象にイングリッシュキャンプを行いました。

24名のAETの先生が来校し、小グループに分かれて活動しました。

生徒たちはグループでのゲームやアクティビティを通して、コミュニケーションの基礎となるCRQ(Check, Reaction, Question)や英語での自己表現の練習をしました。

開会式から閉会式まで、絶え間なく英語を使う一日でしたが、英語が得意な生徒はもちろん、英語に自信がない生徒もAETの助けを借りて、最後まで英語での会話を楽しんで過ごすことができました。

事後アンケートでは「楽しかった」「またやりたい」といった声が多数あり、イングリッシュキャンプを通して、多くの生徒が英会話に対してポジティブな印象を持つことができました。