<授業のねらい>

〇値段や品質だけでモノを購入するのは正しいことであるが、さらに1段階上のエシカルコンシューマー(倫理的な消 費者)を目指す。

〇ホンモノを知ることで、大量生産・大量消費・大量廃棄の消費行動を考え直す。

〇1枚のひざ掛け布団に、220頭の「蚕」の命が詰まっている。5000年前に人が発見した養蚕の技術(絹糸・真綿)が今日本から消えようとしている。新しい技術が生まれる一方で伝統文化をどう継承するのか、実際に真綿布団を製作体験する中で、私たちの暮らしはどうあるべきかを考察する。

<内容>

1時間目・・・ロマンス小杉 講師より講義

       「真綿について、養蚕の歴史、布団の歴史」

2時間目・・・繭を茹でて、真綿を作る工程の説明

       真綿布団(シルク布団)を作る

<感想>

〇綿や真綿(シルク)に関連したことについての歴史や知識がよくわかった。布団を作るにあたって、知らなかったことだらけで、とても楽しかった。この作り方を昔の人もやっていたと考えると、伝統を少しでも感じることができ、とても貴重な経験になりました。

〇化学繊維とは違い、天然素材のシルクは高価だけれど、肌触りや通気性がよく、夏冬ともに適温であることなど、良いところがたくさんあることを知りました。弥生時代からの歴史があるシルクが日本では養蚕農家が激減し、京都では2軒になってしまい、ほとんど海外から輸入していることを知り、残念に思いました。蚕や布団の歴史を考えながら、布団を作れたことが良かったと思います。