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 豊かなスポーツライフを実現し、明るく活気に満ちた府民生活を目指す

生涯スポーツ推進プラン

 

プランの目標

 すべての人々が、それぞれのライフステージに合わせ、身近にいつでもスポーツに親しむことができる環境づくり
 
 
 
 府民のだれもが、身近なところで、いつでもスポーツに親しむことができる環境をつくるためには、スポーツを「する」場や施設、スポーツの楽しさを教えてくれる指導者、イベントや教室等の事業、スポーツを推進する組織や体制など、様々な環境を整備していくことが必要です。
 また、生涯にわたってスポーツに親しむためには、「する」スポーツはもとより、「みる」・「ささえる」など、スポーツとのかかわり方を広げていくことも重要です。
 このプランは、「総合型地域スポーツクラブ」の育成を中心に据え、様々な要素を含む環境づくりとともに、だれもがそれぞれの地域で、個々の目的に応じて、日常的にスポーツに親しむことができる場づくりを推進し、健康で明るく活気に満ちた府民生活を目指すものです。
 
 
■府民みんなで目指す具体的目標
1 成人の週1回以上のスポーツ実施率を50%(2人に1人)以上にする。
(京都府の現状:平成15年 39.6%)
2 総合型地域スポーツクラブを50クラブ以上にする。
(京都府の現状:平成15年末現在9クラブ)
 
 
T 豊かなスポーツライフの実現に向けた環境づくりに努めます 
 
 府民一人ひとりの豊かなスポーツライフを築くため、スポーツの推進体制や施設、指導者等、本府が現在持っている様々な資源の整備・改善・資質向上を図り、府民のニーズに応じたスポーツの環境づくりに努めます。
 
 
 
1 人材活用体制の整備
 スポーツを行う際には、指導者、プログラムの企画・立案者、運営に携わるボランティアなど、様々な人々の協力が必要となります。
 府民のスポーツニーズが多様化する中、これらの人材を有効に活用できる体制づくりを目指します。
 
 
2 人材育成事業の充実
 前述の人材活用体制の整備に向け、生涯スポーツ推進のために必要な様々な人材を計画的に育成するとともに、スポーツ指導に関する各種の有資格者や各地域(市町村)で委嘱されている体育指導委員の資質向上を図ります。
 詳細については、内容に応じて他のプランでも記載しています。
 
 
3 財団法人京都府体育協会の機能充実
 財団法人京都府体育協会には現在、府内全市町村体育協会や各種競技団体等、多くの関係団体が加盟しています。
 今後、だれもが、各地域において、日常的にスポーツに親しむことができる社会を築くためには、これらの団体が連携して地域をバックアップし、住民のニーズに対応できる体制をつくることが必要と考えられます。
 府体育協会の体育・スポーツ関係団体統括組織としての機能を充実させ、だれもが生活の様々な場面でスポーツに親しむことができる環境づくりを目指します。
 
 
4 野外活動施設・設備の整備・充実
 「京都府民のスポーツに関する調査」によると、「今後行いたいスポーツ」、「利用したい施設」という問いに対し、ともに「野外活動(施設)」が最も多い回答でした。
 また、子どもの体力低下の大きな原因とされる「外遊び」の不足を補う場としても、野外活動施設の整備・充実は重要な課題となっています。
 これらのニーズに応えるため、既存の施設の整備・充実を図るとともに、今後、計画的な施設づくりに努めます。
 
 
5 学校体育施設開放事業の推進
 本府のスポーツ施設のうち、約70%は学校体育施設が占めています(「我が国の体育・スポーツ施設」平成10年 現文部科学省)。この学校体育施設を、府及び市町村では、学校教育活動に支障のない範囲で、住民のスポーツ・レクリエーション活動の場として開放しています。
 今後は、本事業を一層推進し、施設の有効活用により、府民へのスポーツ活動の場の提供に努めます。
 
 
6 公共スポーツ施設の整備及び機能の充実
 公共スポーツ施設は、民間施設に比べ、使用料が比較的安価であるといわれていますが、プログラムや利用時間帯など、利用者のニーズに対応できるサービスの向上が望まれています。
 生涯スポーツ社会の実現に向け、公共スポーツ施設の果たすべき役割を検討し、スポーツに親しむ場として幅広いサービスの向上を図るため、「託児エリア」やスポーツ活動前後の「談話スペース」の設置など、その改善に努めます。
 また、だれもが使うことができるよう、市町村との連携を図りながら、施設のバリアフリー化やユニバーサルデザイン化など、環境の改善に努めます。
 
 
 
U スポーツをとおして府民の健康づくりに貢献します 
 
 わたしたちにとって、心身の健康は、何をするにおいても最も重要なことです。
 府民一人ひとりが、自己の健康や体力について認識を深めることができる機会を充実させるとともに、より多くの府民が、スポーツに親しむことによって、健康でいきいきとした生活を実現することに貢献できる事業の充実に努めます。
 
 
 
1 健康・体力つくりに向けたスポーツ活動の推進
 府民の心身にわたる健康の保持・増進のため、スポーツの果たす役割は、非常に大きいと考えられます。
 各地域において、新体力テストの実施を推進するなど、府民一人ひとりが、自己の体力年齢を知る機会を増やすことによって、健康・体力つくりの必要性の喚起に努めます。
 また、府民が、個々のニーズに応じて、それぞれの地域でスポーツに親しむ場として、総合型地域スポーツクラブの育成を推進します。
 
 
2 運動やスポーツを活用した「健康長寿の京都」の促進
 健康長寿を目指す上で、高齢者の運動やスポーツの習慣化には、大きな意義があります。日常的に運動やスポーツに親しむことは、健康の保持・増進はもとより、常に自己の体調を把握し、健康管理を行う上においても大きな効果があると考えられます。
 また、スポーツは、高齢者の生きがいづくりや地域の活性化にもつながることから、高齢者を対象とした事業実施機関等との連携を図り、運動やスポーツの啓発活動を推進するとともに、事業の充実に努めます。
 
 
3 スポーツ活動における自己の健康管理意識の啓発
 スポーツを行う際の健康面のチェックは、極めて重要なことです。事故や傷害を未然に防ぐためには、一人ひとりが、日常的に自己の健康状態を把握し、その状態に応じた適切な活動内容に改善するための知識や処方が必要です。
 自己の健康管理意識の高揚を図るとともに、スポーツドクターや専門医の協力を得ながら市町村との連携を図り、健康問題や運動処方についての相談窓口の開設等に努めます。
 
 
 
V 「総合型地域スポーツクラブ」で、いきいきしたまちづくりを進めます
 
 府民一人ひとりが主体となって、日常的にスポーツに親しむことができる環境づくりとして、「総合型地域スポーツクラブ」の育成に重点を置き、生涯スポーツを推進します。
 このことは、スポーツをとおして、地域コミュニティの醸成や活力あるまちづくりに大きく寄与すると考えられます。
 京都府では、「総合型地域スポーツクラブ」を育成するため、「広域スポーツセンター」を設置し、多面的な支援を行います。
 
総合型地域スポーツクラブの解説図 
 
1 地域の特色を生かした「総合型地域スポーツクラブ」の育成
 性別や世代、あるいは障害の有無にかかわらず、また、目的や種目の枠を越え、だれもがスポーツに親しむため、地域・学校・競技団体・関係団体等が連携し、地域の特色を生かして、住民が主体的に運営する「総合型地域スポーツクラブ」の育成を、府内全域にわたって促進します。
 府は、「総合型地域スポーツクラブ」育成の支援機関として、「広域スポーツセンター」を設置し、クラブの創設や運営に必要な人材育成、情報提供、関係団体の連携促進、巡回指導・助言等を行います。


広域スポーツセンター
市町村における「総合型地域スポーツクラブ」の育成を支援する、府の機関
広域スポーツセンターの解説図 
 
2 選手の発掘・育成・強化を目指した「総合型地域スポーツクラブ」の育成
 スポーツに親しむ人の増加は、高い資質を持った優秀な人材の発掘にもつながると考えられます。
 このことから、府内各地域に根付いたスポーツ等に配慮しつつ、広域に重点種目を設定し、選手の発掘・育成・強化機能を持った「総合型地域スポーツクラブ」の育成に努め、競技力の向上に貢献します。
 
 
3 学校体育施設を拠点とした「総合型地域スポーツクラブ」の育成
 日常的にスポーツに親しむためには、活動の拠点となる施設が必要となります。
 学校体育施設を有効活用するため、市町村との連携を図り、「生涯スポーツ推進拠点校」を指定し、学校が有する事業の企画力や指導力等のあらゆる資源を活用することによって、学校体育施設を拠点とした「総合型地域スポーツクラブ」の育成に努めます。
 また、大学との連携を図り、施設の活用や指導者の交流、ボランティアの協力を得ることなどによって、大学を核とした「総合型地域スポーツクラブ」の展開に努めます。
 
 
4 「総合型地域スポーツクラブ」運営にかかわる人材の育成
 クラブ運営にかかわる人材として、クラブを総合的にマネジメントするクラブマネジャーをはじめ、企画・運営・指導等を担う専門スタッフ、活動やイベントを支援するボランティアなど、目的に応じた人材の計画的な育成及び資質向上を図ります。
 
 
5 スポーツ情報のネットワークシステムの充実
 わたしたちが、スポーツに親しむためには、場所・指導者・イベント・試合の対戦相手など、様々な情報が必要となります。現在、これらの情報は、個々のホームページや広報によって提供されていますが、必要な情報を的確に入手するには、十分とはいえない状況です。
 今後は、市町村及び関係団体等との連携により、各種情報を「京のOWNネット」のスポーツ分野へ集約し、だれもが容易に情報を入手できるネットワークシステムを構築します。
 
 
6 スポーツを楽しむための「スポーツガイド」の作成
 府民のだれもが、幅広く、生涯にわたって気軽にスポーツに親しむためには、様々なスポーツのおもしろさや楽しみ方などを知ることが重要と考えられます。
 そのため、競技団体等の協力を得て、専門的な知識に基づき「スポーツガイド」を作成し、スポーツが身近なものとなるよう、スポーツの楽しさの啓発に努めます。
 
 
 
W 魅力あるスポーツイベントづくりを目指します 
 
 より多くの府民が、スポーツに親しむためには、スポーツの楽しさやおもしろさを味わうことができるような取組の充実が望まれます。
 競技会あるいは地域・府のイベントや事業を様々な角度から検討し、魅力あるイベントとして充実を図り、スポーツに親しむ人を増やします。
 
 
 
1 京都府民総合体育大会の充実・発展
 これまでの大会の内容や事業展開を検討し、高齢者や障害者のスポーツ活動等も含め、より多くの府民が集い、競技し、あるいは交流することによって、スポーツを幅広く楽しむことができる場や機会の充実に努めます。
 また、大会の運営や応援など、府民が様々な形で参加できるよう、内容や形態を工夫することにより、地域の活性化にもつながる総合的なスポーツイベントを目指します。
 
 
2 各地域における運動会の充実・発展
 府内各地域で取り組まれている運動会は、身近なところで健康・体力つくりに取り組むことができる機会の一つとなっています。
 『京都・ギネスに挑戦!』種目の導入を積極的に促し、「府民総参加のスポーツ活動」の場として運動会の普及促進に努めることなどにより、住民の交流による地域の活性化に貢献します。
 
                                         

『京都・ギネスに挑戦!』とは?

○各地域の運動会等において京都一・世界一に挑戦し、楽しみながら府民の健康・体力つくりに役立てる事業です。

○種目は、一般的な運動会での団体種目(玉入れ、大縄跳び等)、京都の伝統行事をアレンジした種目(ケマリ、人間流鏑馬
(やぶさめ))、ギネス記録登録種目であるゴム長靴投げ等です。 
 
 
 
3 スポーツ教室・講習会の出前開催
 より多くの府民が、スポーツの楽しさを味わい、また、その楽しみ方を身につけるため、各種スポーツ関係団体等との連携を図り、多様なニーズに応えることができるよう、講師の充実及び派遣体制の確立に努めます。
 
 
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