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 あらゆるスポーツ体験をとおして、元気でたくましい子どもを育む
  
子どもスポーツ充実プラン
 
 

プランの目標

 子どもの頃から身体を動かす楽しさやスポーツの愉(たの)しさを十分味わうことにより、生涯にわたってスポーツに親しむ習慣や能力を培い、豊かなスポーツライフの基盤を育む子どもスポーツ活動の充実
 
 
 
 幼児期から少年期にかけての運動やスポーツ体験は、心身の健全な発育・発達に大きな影響を与えるとともに、豊かなスポーツライフを築くための基盤となります。
 このプランは、子どもたちが、運動やスポーツに接する場や機会を充実させ、学校はもとより地域においても、日常的に親しむことができる環境の整備を目指すものです。
 
■子どもたちに期待する具体的目標
 自分の好きな運動やスポーツ活動を1つ以上見つけ、体育の授業以外にも、それに継続的に取り組む(平成16年度以降調査実施)。
 体力の指標となる数値を、親の世代の子どもの頃(我が国の子どもの体力が最も優れていた時期)より高める(資料「子どもの体力の現状」参照)。
 
 
 
T 身近な人々と運動やスポーツに親しむことができる環境をつくります 
                               
 子どもたちにとって、家族や地域などの身近な人々と一緒にスポーツに親しむことは、大変楽しく貴重なひとときであり、子どもたちが成長しても、続けて運動やスポーツを行うきっかけとなります。
 そのための環境の整備・充実に努めます。
 
 
 
1 公共スポーツ関連施設の利用充実
 これまでから府立施設で実施している「親子のふれあい推進事業」のスポーツ分野の利用充実を図るとともに、府内市町村の公共スポーツ施設とも連携し、家族みんなで気軽にスポーツに親しむことができる場の提供に努めます。
 
 
 
2 親子・家族で運動やスポーツを楽しむことができるイベント等の充実
 子ども版『京都・ギネスに挑戦!』を創設することなどによって、運動会や各種スポーツイベントにおいて、親子・家族で楽しむことができる運動やスポーツの導入を促進し、その機会の充実を図ります。
 また、それらを紹介したり、内容を指導する教室の開催等の取組を進めます。
 
 
3 子どもたちが「わくわく」する外遊びやスポーツ体験の充実
 子どもたちの冒険心や探求心をくすぐり、「わくわく」するような外遊びを推奨する行事や教室を開催するとともに、競技団体と連携し、あこがれの選手と一緒に運動やスポーツができる機会の充実に努めます。
 
 
4 「子どもスポーツ」情報ステーション(インターネットホームページ)の開設
 子どもの運動やスポーツに関する次のような情報を「京のOWNネット」のスポーツ分野に集約し、子どもスポーツの充実を図ります。
(1)親子・家族で楽しむことができる運動やスポーツ施設の紹介
(2)子どもたちの健全な発育・発達に有効な運動やスポーツ活動の紹介
(3)「子どもスポーツ」のイベント・教室開催情報の紹介
 
 
U 学校で運動やスポーツの楽しみ方を学び、生涯スポーツに生かします 
 
 子どもたちが成長する過程で、いろいろな運動やスポーツを経験し、その中から興味・関心のある種目を見つけ、生涯にわたってスポーツを実践する能力を育成します。
 そのため、各学校期における学習の充実を図ります。
 
 
 
1 運動やスポーツの楽しさ、喜びを味わう学習活動の充実(小学校期)
 児童の体力が低下傾向にある現状の改善を図るため、体育の授業や行事等の中で、児童が体を動かす楽しさを味わい、運動やスポーツが好きになるような学習活動の充実に努めます。
 また、限られた時間で効率的に運動量が確保できる各種の運動(遊び)の実践に努めます。
【子どもたち自身の運動やスポーツ活動のテーマ】
〜思い切り体を動かし、楽しく遊べる仲間を作ろう〜
 
 
2 運動やスポーツに親しむ意欲を培うとともに、体力を高めるための学習活動の充実(中学校期)
 生徒一人ひとりが、それぞれの興味・関心に応じて運動やスポーツを積極的に行うことにより、その楽しさや喜びを味わうことができるような学習活動の充実に努めます。
 また、適切かつ十分な運動実践をとおして、心身の健全な育成を目指します。
【子どもたち自身の運動やスポーツ活動のテーマ】
〜自ら進んでいろいろな運動やスポーツを経験し、
その楽しさや喜びを広げよう〜
 
 
3 生涯にわたって運動やスポーツに親しむための学習活動の充実(高等学校期)
 生徒自らが積極的に運動やスポーツに取り組むことができる選択制授業等を一層推進することにより、生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成に努めます。
【子どもたち自身の運動やスポーツ活動のテーマ】
〜自らが興味を持つ運動やスポーツをとおして、
感動や楽しみ方を発見しよう〜
 
 
4 自分自身や家族の健康・体力について主体的に考えられる学習活動の充実
 現代の大人のライフスタイルを反映し、生活習慣の乱れやストレス・疲労感を持つ子どもの増加が指摘されるなど、子どもたちにも多くの健康問題が生じています。
 これらを改善するため、授業はもとより教育活動全体を通じて、自分や家族の健康・体力について考えることができるような学習活動の充実に努めます。
【子どもたち自身の活動のテーマ】
 〜家族みんなが健康に暮らすことができる方法を家族みんなで見つけよう〜
 
 
 
V 子どもたちの「やる気」を応援します 
 
学校・地域などにおいて、子どもたちの興味・関心に応じて、様々なスポーツ活動の場や内容を選択できる体制の確立に努めます。
 
 
 
1 子どもたちも気軽に参加できる「総合型地域スポーツクラブ」の活用
 総合型地域スポーツクラブは、子どもたちから高齢者まで、年齢を問わず加入できるクラブです。子どもたちが、学校の体育授業や運動部活動だけでなく、家族や地域の人々と一緒にスポーツを楽しむことができるよう、その活用を促します。
 また、就学前の子どもたちの運動(外遊び)の充実にも配慮し、その機会づくりに努めます。
 
 
2 「外遊び・総合運動教室」の推進(保育園・幼稚園、小学校)
 いろいろな運動やスポーツ活動を行う「外遊び・総合運動教室」を保育園・幼稚園や小学校に開設し、子どもたちが、より一層その楽しさを味わうとともに総合的な体力の向上を図り、生涯にわたって運動やスポーツに親しむ習慣の基盤づくりに努めます。
 また、保育園・幼稚園と小学校が連携し、園児と小学校低学年児童が一緒に遊び、子ども同士で社会性を育む機会づくりに努めます。
 
 
3 「総合運動部活動」の導入(中・高等学校)
 従来の運動部活動に加え、いろいろな種目のスポーツ活動を行う「総合運動部活動」を導入することにより、子どもたちが、より多くのスポーツの楽しさを味わい、総合的な体力の向上を図り、生涯にわたって親しむことができる運動やスポーツを見つけ出す機会づくりに努めます。
 
4   「複数校合同運動部活動」の活用
 部員が少なく、一つの学校で練習やチーム編成ができない運動部の活動において、「複数校合同運動部活動」の取組を生かし、その活動機会を広げ、子どもたちが、運動部活動に意欲的に取り組むことができるよう工夫します。
 また、小・中・高等学校それぞれの連携を図り、子どもたちが、校種を越え、互いに社会性を育むことができるような運動部活動の推進にも努めます。
 
 
5 地域における子どものスポーツ活動の拡大
 これまでから、スポーツ少年団等の活動は、地域における子どもたちのスポーツ活動に大きな役割を果たしてきました。
 今後、単位組織(少年団やクラブ)間や学校の運動部活動等との連携を深め、総合型地域スポーツクラブに発展するような活動を推進し、地域における子どもたちの活動機会の拡大に努めます。
 
 
6 多様なスポーツ活動に柔軟に対応できる行事や競技会等の拡充・改善
 学校単位の運動部だけでなく、地域のスポーツクラブや「複数校合同運動部活動」等からも参加できるような行事や競技会等の開催について検討し、子どもたちがひとりでも多く、運動やスポーツの成果を発揮できる機会づくりに努めます。
 
 
W 子どもたちの成長に応じた、子どもたちのための指導方法を探ります 
 
 運動やスポーツは、子どもたちの発育・発達の段階に応じて、楽しく取り組むことができる活動であることが望まれます。
 そのため、指導者のだれもが、系統的・効果的に指導を行うことができるよう、「指導の手引き」を作成します。
 
 
 
 子どもたちが、楽しく運動やスポーツに親しむためには、それぞれの年齢に応じた内容や指導が必要です。
 近年、子どもたちのスポーツ障害の増加や、スポーツにおける若年齢の「燃え尽き症候群」が問題となっています。これは、子どもたちの発育・発達に応じた適切な指導がなされていない場合に多くみられると言われています。
 そこで、子どもたちに過度の負担がかからず、楽しく活動できるよう、発育・発達に応じた適切な運動やスポーツの内容とその指導方法を系統的にまとめた手引きを作成し、府内の体育・スポーツ関係者が共通理解を持ち、適切に指導が行えることを目指します。
 また、子どもたちの体力の向上に着目した運動プログラムの指導書も作成し、子どもたちが、心豊かにたくましく成長できるよう努めます。
 
 
 
X 良い指導者との出会いをつくり、「子どもスポーツ」を伸ばします 
 
 子どもたちにとって、その興味・関心に応じて、スポーツの楽しさを教えることができる指導者の役割は極めて重要です。
 そのため、優れた指導者の育成・確保に努めます。
 
 
 
1 学校における体育・スポーツの指導体制の充実
 児童・生徒期に運動・スポーツや外遊びの楽しさを指導できる人材を確保するとともに、小学校の体育授業を小・中学校教員が連携して指導するなど指導体制の充実を図ります。
 また、運動部活動の指導者の高齢化が進む中、外部指導者を招聘(しょうへい)したり、「小学校・中学校」、「中学校・高等学校」が連携し、指導者の交流を積極的に図るなど、その体制の整備に努めます。
 
 
2 学校体育・スポーツの指導者の資質向上及び養成・確保
 運動部活動の指導者研修会を実施するとともに、資質向上を目指す研修会の充実を図ります。
 さらに、幼児教育関係者にも幼児期の適切な遊びや運動について研修を行い、子どもたちが、身体を動かす楽しさを味わえるように配慮します。
 
 
3 地域において、親しみを持って指導できる人材の育成
 地域の指導経験豊富な現職・退職教員や体育指導委員等に協力を求め、地域のスポ−ツ振興に携わることができる人材の育成に努めます。
 また、中・高校生のリーダー育成や大学生・ボランティアの積極的活用に努めます。
 
 
4 優れた指導力を持つ人材の有効活用の促進
 競技団体との連携により、高い指導力を持つ人材を外部指導者として有効に活用するとともに、指導者の交流を図り、その資質向上を目指します。
 

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