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計画の策定に当たって

 
 
1.策定の趣旨
 
 スポーツは、人間の身体的・精神的欲求に応える文化の一つであり、わたしたちは、それぞれの目的に応じて様々な方法でスポーツに親しむことによって、自らの暮らしに活力やうるおいを得ています。
 しかし、近年の社会環境や生活様式の変化により、わたしたちがスポーツに接する目的や求めるものが多様化するとともに、スポーツへの期待やニーズがますます高まってきたことから、新たなスポーツ振興の考え方が必要となってきました。
 また、生活習慣病をはじめとした様々な健康への不安や、子どもの健全な発達・成長をささえるべき体力・運動能力の低下が指摘されるなど、わたしたちが、健康でいきいきとした生活を実現するためには、日々の暮らしの一部としてスポーツに親しむことが、これまでにも増して重要なものとなってきました。
 これらのことから、わたしたちの暮らしの中にスポーツが定着し、だれもが、生涯にわたってスポーツに親しむことができる「生涯スポーツ社会」の実現を目指して、「京都府スポーツ振興計画」を策定しました。
 
 
 
2.策定の根拠
 
 平成12年9月、国(現文部科学省)は、今後10年間のスポーツ振興に関する目標や具体的施策を示す「スポーツ振興基本計画」を策定しました。
 都道府県は、同計画の趣旨を踏まえ、スポーツ振興審議会等の意見を聴き、地方の実情に応じたスポーツの振興に関する計画を策定することが、スポーツ振興法(昭和36年法律第141号)第4条で定められています。
 
 
 
3.策定の背景及び経緯
 
 京都府では、「21世紀に向けた京都府の体育・スポーツ振興の基本方策について」(昭和62年10月 京都府スポーツ振興審議会答申)を指針として、スポーツの普及を目的とした「府民スポーツ」、強化を目的とした「競技スポーツ」の振興を柱として、スポーツの風土づくりに向けた取組を進めてきました。
 昭和63年には、全国二巡目最初の国民体育大会(京都国体)を開催し、これを契機として、施設整備、選手育成、スポーツ関係組織の充実が図られるなど、本府の体育・スポーツは飛躍的に発展し、現在のスポーツ振興体制の基盤が形づくられたといえます。
 また、京都国体以降も、様々な取組が継続的に行われ、特色あるスポーツ活動として地域に根付くとともに、関係組織や団体も機能的に充実・発展してきました。
 しかし、この間、スポーツを取り巻く環境は大きく変化し、より幅広い観点からのスポーツ振興の方策が必要となってきました。
 このことから、平成14年に京都府スポーツ振興審議会は、今後のスポーツ振興について検討するため、同審議会答申(昭和62年10月)の実現状況を検証するとともに、「京都府民のスポーツに関する調査」(平成15年3月 京都府教育委員会)を実施し、同15年9月、「京都府におけるスポーツ振興の在り方について」が建議されました。
 本府では、国の「スポーツ振興基本計画」及び「京都府におけるスポーツ振興の在り方について」(建議)並びに「新京都府総合計画」(平成13年1月 京都府)の趣旨を踏まえ、本計画の策定に当たりました。
 
 
 
4.計画の期間
 
 本計画は、平成25年(2013年)までの今後10年にわたる、本府のスポーツ振興の目標と、目標達成のための方策を示すもので、今後は、本計画に示す内容に沿って施策を進めていきます。
 なお、本計画に基づく施策の実施状況や成果等については、適宜把握しながら、具体的目標の達成について検証し、5年後を目途に、計画全体の見直しを行う予定です。
 
 
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