(1)過去の体育授業の評価 

 問1 あなた自身が子ども(児童・生徒)の頃、学校での体育の授業は好きでしたか。
@ 大変好きだった A 好きだった    
B 普通 C 嫌いだった
D まったく嫌いだった

体育の授業の好き嫌いについてみると、「大変好きだった」が29.7%、「普通」が29.3%であり、
次いで「好きだった」が27.8%であった。【図6-1-1、表6-1-1】



【図6-1-1 子どもの頃の体育の授業の好き嫌い】


【表6-1-1 子どもの頃の体育の授業の好き嫌い】
体育の好き嫌い 割合(%) 回答数(人)
大変好き 29.7 1,074
好き 27.8 1,006
普通 29.3 1,062
嫌い 10.9 393
全く嫌い 2.4 86
回答総数 100.0 3,621





(2)体育授業が嫌いだった理由について 

 問2  問1でC、Dと答えられた方にお伺いします。
      その理由として最も近いものを、次の中から1つお答えください。
@ 運動やスポーツの種目や内容が嫌いだった
A 体を動かすことそのものがいや(嫌い)だった
B 授業の内容が楽しく(おもしろく)なかった
C その他(                    )

子どもの頃体育授業が嫌いだった理由については、
「授業内容がおもしろくない」が29.3%、「種目や内容が嫌い」が28.9%、
「体を動かすことそのものがいや」が22.6%の順であった。【図6-2-1、表6-2-1】



【図6-2-1 体育が嫌いだった理由】


【表6-2-1 体育が嫌いだった理由】
体育が嫌いだった理由 割合(%) 回答数(人)
種目や内容 28.9 146
運動そのもの 22.6 114
授業内容 29.3 148
その他 19.2 97
回答総数 100.0 505





(3)体育授業に求めるもの 

 問3  あなたが、学校における体育授業に求められる(望まれる)ことは何ですか。
      次の中で、あなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。
@ 体力の向上
A 体を動かす楽しさ
B スポーツへの関心や技術の習得
C スポーツを通した規律や社会性の習得
D 特に何も望まない
E その他(                )

回答者の体育授業に求めているものとしては、「体を動かす楽しさ」が目立って多く、47.3%を占めた。
次いで「規律や社会性の習得」において28.0%を占め、これら2つで約7割を占めることとなった。【図6-3-1、表6-3-1】



【図6-3-1 体育授業に求めるもの】


【表6-3-1 体育授業に求めるもの】
体育に求めるもの 割合(%) 回答数(人)
体力の向上 11.0 396
体を動かす楽しさ 47.3 1,706
関心や技術の習得 11.7 422
規律や社会性の習得 28.0 1,010
特になにも望まない 1.6 58
その他 0.4 15
回答総数 100.0 3,607





(4)運動部活動の意義について 

 問4  あなたは、子どもたちの学校での運動部活動参加についてどう思われますか。
      次の中で、あなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。
@ いろいろな大会や競技会に出場することができ、良い思い出や経験ができる
A 体力の向上等、健康的な生活を送る身体や習慣を育成することができる
B 生涯にわたってスポーツを楽しむ資質を育成することができる
C 人間関係の育成や、自らの人格の形成を図ることができる
D 文化系の部活動の方がよいと思う
E 特に何も思わない
F その他(                    )

子どもたちが運動部活動に参加する意義については、
「人間関係の育成や、自らの人格の形成を図ることができる」が最も高く、40.8%を占めた。

次いで「健康的な身体や習慣の育成」(20.8%)、「良い思い出や経験ができる」(19.2%)、
「生涯スポーツへの資質を育成できる」(14.9%)の順であった。【図6-4-1、表6-4-1】



【図6-4-1 運動部活動の意義について】


【表6-4-1 運動部活動の意義について】
部活動の意義 割合(%) 回答数(人)
良い思い出や経験 19.2 691
健康的な体や習慣の育成 20.8 747
生涯スポーツへの資質育成 14.9 534
人格形成 40.8 1,466
文化系の方がよい 0.8 30
特に何も思わない 2.6 94
その他 0.9 32
回答総数 100.0 3,594





(5)運動部活動離れの原因について 

 問5  現在、運動部活動に参加しない子どもたちがいますが、その原因は何だと思われますか。
      次の中で、あなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。
@ 運動そのものや、しんどいことや疲れることが嫌いになっているため
A 時間や規則、人間関係に縛られるのがいやだから
B 学校に参加したい運動部がないため
C 塾や習い事等運動部活動以外に興味のあることや、することが多くあるため
D 子どもをひきつける魅力ある優れた指導者がいないため
E わからない
F その他(                    )

現在の子どもたちの運動部活動離れの原因については、
「運動部活動以外にすることが多くある」が33.2%、「運動そのものが嫌い」が29.9%であり、
次いで「時間や規則などに縛られるのがいや」が17.6%という順であった。【図6-5-1、表6-5-1】



【図6-5-1 運動部活動離れの原因】


【表6-5-1 運動部活動離れの原因】
不参加要因 割合(%) 回答数(人)
運動そのものが嫌い 29.9 1,071
縛られるのがいや 17.6 630
参加したい部がない 3.8 137
部活動以外にすべきこと 33.2 1,189
指導者の魅力 7.4 264
わからない 5.6 201
その他 2.3 84
回答総数 100.0 3,576





(6)子どもの体力について 

 問6  現在の我が国の子どもたちの体力は、あなた世代の子どもの頃の体力と比較して
      どの程度であると思われますか。
      次の中からあなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。
@ 劣っている A やや劣っている B 変わらない
C やや優れている D 優れている E わからない

回答者の世代と比べたときの現代の子どもたちの体力については、
「やや劣っている」(39.1%)、「劣っている」(37.3%)の順で多く、
これらを合わせると、全体の76.4%が「劣っている」と考えているようであった。【図6-6-1、表6-6-1】



【図6-6-1 現代の子どもの体力】


【表6-6-1 現代の子どもの体力】
体力比較 割合(%) 回答数(人)
劣っている 37.3 1,348
やや劣っている 39.1 1,412
変わらない 9.9 357
やや優れている 2.5 92
優れている 2.5 89
わからない 8.7 315
回答総数 100.0 3,613





(7)子どもの体力向上のために学校が取り組むべきこと 

 問7  今後、子どもの体力を向上させるためには、
      学校としてどのように取り組むべきだと思われますか。
      次の中からあなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。
@ 体育の授業でもっと取り組むべき
A 運動部活動に積極的に参加させ取り組む
B 休み時間や放課後に体を動かす時間を確保する
C 地域の人々に協力してもらい、子どもたちと一緒に活動してもらう
D 体力の向上よりもやるべきことがあり、その必要はない
E その他(                    )

子どもの体力向上のために学校が取り組むべきものとしては、
「休み時間や放課後に体を動かす時間を確保する」(30.2%)、「運動部活動に積極的に参加させ取り組む」(28.3%)、
「体育の授業でもっと取り組む」(18.9%)の順であった。【図6-7-1、表6-7-1】



【図6-7-1 子どもの体力向上のために学校が取り組むべきこと】


【表6-7-1 子どもの体力向上のために学校が取り組むべきこと】
学校の取り組み 割合(%) 回答数(人)
体育授業で取り組む 18.9 686
運動部への参加 28.3 1,029
休み時間や放課後 30.2 1,099
地域の人と一緒に活動 12.4 449
その必要はない 1.0 38
わからない 5.8 211
その他 3.4 122
回答総数 100.0 3,634





(8)子どもの体力向上のために家庭や地域が取り組むべきこと 

 問8  また、家庭や地域ではどのように取り組むべきだと思われますか。
      次の中からあなたのお考えに最も近いものを1つお答えください。     
@ 家族で一緒に体を動かす時間を充実させる
A 子どもたち同士で自由に遊べる時間を作る
B 子どもたち同士で自由に遊べる場所を作る
C 地域で開催するスポーツ教室やスポーツクラブを充実させる
D 民間スポーツクラブを充実させ、子どもたちを入会させる
E 学校で行うべきで、家庭や地域で取り組む必要はない
F 体力の向上よりもやるべきことがあり、その必要はない
G わからない
H その他(                    )

子どもの体力向上のために家庭や地域で取り組むべきものとして、
「子ども同士で自由に遊べる場所づくり」が最も多く、35.8%であった。

次いで「地域で開催するスポーツ教室やスポーツクラブの充実」(20.4%)、
「家族で一緒に体を動かす時間の充実」(18.7%)の順であった。【図6-8-1、表6-8-1】



【図6-8-1 子どもの体力向上のために家庭や地域で取り組むべきこと】


【表6-8-1 子どもの体力向上のために家庭や地域で取り組むべきこと】
今後の地域 割合(%) 回答数(人)
家族で運動する 18.7 684
子ども同士で遊べる時間 15.2 556
子ども同士で遊べる場所 35.8 1,309
地域開催を充実 20.4 745
民間クラブを充実 2.4 88
学校で行うべき 1.8 66
その必要はない 0.6 22
わからない 3.8 138
その他 1.3 47
回答総数 100.0 3,655