学校紹介

 
 

図書館より【館内展示】

 

6月20日は「健康住宅の日」、25日は「住宅デー」です。前者は日本健康住宅協会、後者は全国建設労働組合総連合が制定しています。図書館には現代建築に関する本や建築学科を紹介した本、住空間・間取りをテーマにした小説まで幅広く所蔵しています。この企画をするにあたり、図書部内で話題となったのはスペインの建築家アントニオ・ガウディを代表するサグラダファミリアです。人々の心を惹きつける建築物―ガウディ関連本も多数あります。ぜひこの機会に手に取ってみてだくさい。

〈司書教諭より〉
職業柄、毎日様々な統計資料に目を通します。ガウディで図書部内が盛り上がっているときに見ていた統計が『国土交通白書2019』です。そこには「日本人の感性(美意識)」についての項目があり、「派手・華美・奇抜で豪華絢爛なもの、装飾的なものに美を見出す」との質問は、とてもそう思う・ややそう思うは約3割となっています。かわりに高いのが「自然との共生」(約7割)「簡素で想像の余地があるものに美を見出す」(約6割)です。先にサグラダファミリアが「人々の心を惹きつける」と書き、図書部内で話題となったとお伝えしました。それは、壮大な贖罪教会としての美を見出しているだけではなく、我々に想像の機会を与えてくれている「未完」としての美があるからではないかと思いました。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」(『徒然草』)の一節がぴったりときた瞬間でした。

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