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 講 義 要 旨  8/1午後  8/2午前  8/2午後  8/3午前  8/3午後


  8月3日(月) 午後の部 13:30〜16:30

小 学 校 
「問題解決の学習過程と授業評価―考える技法に着目して―」
 鳥取大学教授 矢部 敏昭

 新学習指導要領の先行実施が進む中、算数の学習で日々繰り返されるものは何であり、また、算数の学習において探究的活動や活用は、いかに展開されるものでしょうか。
 本講座では、現在、算数学習において主流をなす問題解決(Problem-Solving)の学習について、新時代を見通した問題解決の新たな学習過程を提案するものです。問題解決のため(for P-S)の学習や問題解決による(by P-S)学習から、良き問題解決者を育てるための問題解決を通した(via P-S)学習を、参加者の皆さんと具体的な実践事例を取り上げて考えます。
 『学習の主体者は子どもたちである』と言われて久しくなります。子どもと一緒に問題を作り上げる活動に始まり、子どもに開かれた評価までの一連の学習過程を、事例を挙げて参加者と一緒に作り上げたいと考えます。また、各学習過程ではどのような「考える技法」が見い出せるのか、楽しみでもあります。

中 学 校 
「数学教育における創造的思考と情意」
 同志社女子大学教授 今井 敏博

 生徒が多様な考えを述べ合うような授業を行うためには、個々の生徒が新しい考えを生み出すことが必要となる。新しい考えを生み出すということはどういうことなのかについて、数や図形に関する題材により考えてみたい。また、そのことが情意(関心・意欲・態度など)とどのように関わっているかについても考察したい。先生方の日々の授業づくりなど、数学教育実践の一助となれば幸いである。

高等学校 
「学力に関する国際調査PISA2006及びTIMSS2007から見たわが国の状況と課題」
 玉川大学教育学部教授 瀬沼 花子

 「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」は、学校で学んだことが学校を卒業したあとにどれだけ生きて働く知識や技能となっているかを見る調査である。PISA 2006年調査は57か国・地域から約40万名の15歳児が参加し、その結果が2007年12月に公表された。わが国では185学科約6000名の高等学校1年生が参加した。
 一方、「IEA国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」は学校で学んだことがどれだけ習得されているかを見る調査である。TIMSS2007年調査は36か国・地域の約16万名の小学生、49か国・地域の約22万名の中学生が参加し、その結果が2008年12月に公表された。わが国では148校の小学校4年生約4500名、146校の中学校2年生約4300名が参加した。
 この2つの調査の枠組み、調査の結果、算数・数学の調査問題や質問紙調査、新しい調査方法を通しながら、国際的に期待される学力とその評価などについて考察する。