京都府教育庁指導部文化財保護課  Cultural Properties Division, Kyoto Prefectural Board of Education
 
文化財建造物の保存修理

 大徳寺方丈及び玄関ほか3棟 保存修理事業

 

大徳寺の概要

 大徳寺は、臨済宗大徳寺派の大本山で龍宝山と号します。鎌倉時代末に宗峰妙超禅師(大燈国師)が洛北紫野に結んだ大徳庵を始まりとします。安土桃山時代から江戸時代にかけては多くの有力者の支持を得て、茶の湯の文化とともに興隆しました。今も禅宗伽藍と24の塔頭寺院が連なる景観が広がり、国宝・重要文化財に指定された多数の建造物や美術工芸品及び特別名勝の方丈庭園などが守り伝えられています。
 

修理事業の概要

 令和2年度から実施している今回の事業では、国宝の方丈の半解体修理、国宝の玄関及び重要文化財の仏殿・廊下・庫裏附廊下の屋根葺替・部分修理を行います。事業は、令和8年度まで続く予定です。
 

方丈修理の概要

建物の概要

 現在の建物は、寛永12年(1635)に京都の豪商後藤益勝の援助により建てられました。正面29.9メートル、奥行き17.0メートル、入母屋造、桟瓦葺(一部檜皮葺)とし、周囲に広縁を廻した建物内部は、6室に区切ったいわゆる六間取方丈建築に、大燈国師を祀る開山堂「雲門庵」を一部突出させ付設しています。また、各室境には、狩野探幽によって描かれた襖絵及び障壁画を立てており、美術工芸品としても重要文化財に指定されています。
方丈 修理前外観


方丈 修理前内観


修理の概要

 長年にわたる屋根の荷重により、建物全体が傾いていることから、特に正面の桁以上を解体して柱を建て起こし、対策を実施する予定です。その他に、建具や壁の補修等を行います。令和3年度は、屋根瓦を降ろし、必要な範囲で建物の解体を行う予定です。また、耐震調査診断を実施します。


修理の経過と今後の予定

令和2年度 素屋根建設
      仮設事務所建設
令和3年度 素屋根建設
      屋根瓦降ろし
      木部解体
      漆喰壁こそげ
      耐震調査診断
令和4年度 木部補修及び組立
      建具補修
令和5年度 木部補修及び組立
      建具補修
令和6年度 木部補修及び組立
      建具補修
      屋根葺
      漆喰壁補修
      障壁画補修
令和7年度 木部補修及び組立
      建具補修
      屋根葺
      漆喰壁補修
      錺金物補修
      障壁画補修
      漆塗補修
      素屋根解体
令和8年度 障壁画貼付
      畳敷込
      敷瓦補修
      仮設事務所解体