剣道
〔歴史〕
剣道の歴史は遠く古代にさかのぼりますが、著しい発達を見せたのは、室町時代中期以降であり、後の剣道流派と言われるものの源は、ほとんどこのころに生まれました。
江戸時代に入って、徳川幕府の基礎が固まり、階級制が確立して封建制度が整うにつれて、剣道もその影響を受け、内容・形式ともに整えられてきました。
明治になると、欧米の文化が流入して日本の伝統文化は軽視され、剣道熱も下火になりましたが、1877(明治10)年の西南の役をきっかけに見直され、1911(明治44)年には学校教育に採用されました。
戦後は、しばらくの間禁止されていましたが、主権の回復とともに復活し、再び学校の正課種目となり、1989(平成元)年に、格技剣道から武道剣道として改訂されたのです。今日では小中学生や女子の全国大会も開かれ、また諸外国への普及もめざましくなりました。
〔特徴〕
相対する2人の競技者が、一定の規則に従い、防具をつけ、竹刀を持って互いに相手の有効部位(面、突き[のど]、胴、小手)を打ち、あるいは突いて勝敗を決する。
〔種目〕
・個人戦(1人)
・団体戦(5人)
〔競技方法〕
○個人戦
・男女ともトーナメント方式にて行う。
・男女とも4分、2分ごとの延長、引き分けなし。
○団体戦
・3チーム1組によるリーグ戦を行い、各組1位チームによるトーナメント戦を行う。
・男女とも4分、延長2分(1回)、引き分けあり。